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COLUMN
2020-01-21 | COLUMN, アトリエ日記

共感からはじまるレシピ開発

Reciep of Lifeフードスタイリストの河合真由子です。

私共ではこれまでに食品企業さま、また食品関連企業さま向けの販促レシピ開発をおこなってまいりました。
数だけを申し上げれば、昨年1年間で300レシピの納品実績がございます。

守秘義務があり、HP上では公開できていないものがほとんどではありますが、今日はRecipe of Lifeでおこなう販促用のレシピ開発の特徴についてご紹介したいとおもいます。

 

商品の強みを生活者目線で引き出す

レシピ開発業務は、クライアントさまから支給された商品をまずはじっくり使用させていただくところからはじまります。じっくり使用するというのは、端的に味見をしたり、料理につかうことだけでなく、その商品が、日常のどのシーンにカチッととはまるのかを検証します。

朝、昼、晩、いろいろなシーンでつかってみて、その商品の良さを様々な角度から掘り下げます。
そして、ある程度テーマが決まっている場合は別ですがお題があまり決まっていないケースの場合は、その商品がどんな人のどんな生活シーンにカチッとはまりそうかを商品の特徴からイメージしてレシピ提案します。

その後、実際にその生活シーンにあったレシピ開発をおこないますがどんな人のどんな生活シーンにという前提がクリアなため、レシピ自体の方向性にブレがなくなります。

味がおいしいのは当たり前ですが、その先にある、企業の想いや商品の特徴をとらえて、なおかつ生活者目線で、心からおすすめできるもの、そして、作ってみたい!という動機づけになる小さなワクワクをレシピの中に仕掛けるのが私共のレシピ開発となります。

 

 

 

 

 

2020-01-17 | COLUMN, アトリエ日記

顧客体験と顧客目線にフォーカスした店作りとは〜koé donuts kyoto 

 

京都の中心部、四条河原町新京極通りに、昨年3月koé donuts kyoto というドーナツショップがオープンしました。
「オーガニック」「天然由来」「地産地消」をコンセプトした「エシカル」な体験型のドーナッツショップです。

このお店は伝統的な竹籠が飾られた特徴的な内装もあいまって、連日大行列をなす人気のショップですが、人気の理由はそれだけではないと考えます。

1つ目は、オープンにしたキッチンにあります。ドーナッツはできる限り店内での手作りを大切にしているため、生地の発酵や、形成、焼成、デコレーションといったすべての工程を目でみることができるつくりになっています。
ただし、キッチンをただオープンにするのではなく、製造工程ごとに、「topping area」などとネーミングされ、キッチンカウンター沿いに席が用意されているため、ドーナッツが目の前で仕上がる様子を目でみて楽しむことができます。
これは、顧客を楽しませるという意味と、もう一つ大切な要素が隠されているとおもいます。

それは、このお店のロケーションにあります。新京極通りといえば、錦市場も目と鼻の先の、今や国外からの観光客が押し寄せる京都、四条河原町の中でも特ににぎやかなエリア。言葉が通じなくても、このお店は何を売っているお店で、そして、安心安全な食べ物をつくっていることを視覚的に訴える意味合いが含まれていると推測できます。

 

もう1つ、顧客目線にたった様々な仕掛け。店内は、wifiこそありませんでしたが、各席ごとに電源やUSBコネクタが均等に配置され、観光客に優しい配慮。そして、写真撮影用の撮影プロップスも準備されていました。

肝心のドーナツの見た目の可愛さだけでなく、お客様の体験とお客様目線にたって考えられたお店づくりこそがこのお店の人気の秘訣かとおもいます。

 

【店舗情報】

koé donuts kyoto コエ・ドーナツ京都

557 Nakano-cho, Shinkyogoku-dori Shijo-agaru, Nakagyoku, Kyoto 604-8042

〒六〇四ー八〇四二 京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町五五七番地

opening hours: 8am-20pm

※早朝は比較的空いていました。

2019-12-31 | COLUMN, アトリエ日記

広告の撮影とフードスタイリストとしての役目とは?

2019年ものこりあと数時間となりました。
今年は改元があり、新しい時代の節目となるような出来事を経験された方も多いのではないでしょうか?
すでに本年の業務は終了しておりますが、年末にバタバタといただいた制作物をみながら勝手に今年の広告撮影について振り返ってみたいなとおもいます。

 

おいしさの理由と、どう食べる?

今年の前半は生活クラブさまのカタログの企画〜レシピ開発、撮影ディレクションを担当しておりました。
会員のかたはお気づきになられているとおもいますが、今年の3月〜カタログもWEBも大幅にかわりました。単なるおしゃれになったではなく、おいしさの理由とそこからどう食べる?を提案する内容に刷新。

実店舗での販売よりもカタログやWEBでの通販がメインの場合、その中でおいしさの理由や、おすすめする理由を
わかりやすく伝える必要があります。
興味をもってまずはお試しに買ってみようという行動につながるかが重要。
そのためには、おいしさの理由を丁寧に伝える必要があります。端的にはなんでいいの?につながる答えがわかりやすく書いてること。そして、そこから、その商品があることで、どんな食生活が待っているのか、その先をイメージさせるようなレシピやビジュアルが必要になります。

加えて、個人的にはそこに食べるたのしみにつながる何かがあることが重要と考えます。
それは意外な発想のレシピなのか、人にちょっと自慢したくなるような豆知識なのか、はたまた家族をあっと喜ばせるようなかわいい盛付けなのか・・・人の心をうごかすのは、ちょっとしたアイデアや仕掛けなのだとおもいます。

企業と生活者の橋渡しをするフードスタイリストのしごと


もう一つニチレイフーズから発行されているウェルネス生活というヘルシー食品・健康管理食品のカタログの企画ページの企画とフードスタイリングを担当させていただきました。
企画ページは新たに設けられるページということで、ウェルネス生活というのは具体的にどういう生活を指すのか?というところからの掘り下げから企画ページの方向性を模索し、ご提案させていただきました。

近年、シニアごはんというタイトルで高齢者向けのレシピ本が多く刊行されていることからもわかるように、高齢者向けの食品市場は堅実に成長を遂げており、2023年には1350億円規模になるとも予想されております。そんな中で、フードスタイリストとしてできるのは、「企業と生活者の橋渡しをすること」ではないかとおもいます。

つまり、商品の良さや強みを生活者目線で発掘し、それをレシピやビジュアルでお届けすること。
このカタログでも、食べることに制約があっても、食べるたのしみや選択肢があること、また単なるカタログではなく読み物としてとっておきたくなるような内容になるようお手伝いをさせていただきました。

2019年にお手伝いした広告の撮影は他にもたくさんありますが、どれも企業側の想いを丁寧にヒアリングさせていただき、それをキーワードに変換し、具体的なレシピなどの食べ方の提案や、ビジュアルイメージとしてお伝えしてまいりました。
誰よりも私自身がその企業や商品のファンになり、それを誰にどう伝えるか?を生活者目線で模索しながら、2020年も引き続き広告の撮影をおこなっていきたいとおもいます。

 

 

 

2019-12-16 | COLUMN, アトリエ日記

撮影納めと2019年の振り返り

先日、ちょっとはやめの今年の撮影納めでした。
2019年ラストの撮影は、来年開業予定の宿泊施設のHP用撮影。こだわりの食材を存分にPRするためのイメージカットを撮影しました。
2019年のRecipe of Lifeは、2018年につづき広告のフードスタイリングレシピ開発をメインに活動してまいりました。
撮影業務においては、食品通販カタログの制作請負、食品メーカーや食品関連企業の月間・通年カタログ、また食品メーカーや調理道具メーカーなどの企業のSNS用ビジュアル撮影も定期的にご契約いただきご支援してまいりました。

特に今年はカタログの撮影とともに、SNS用のビジュアル作成がご相談ベースでいうとかなり多かった印象です。

 

レシピ開発では、販促用のレシピ開発が9割。残りの1割は飲食店様向け。販促用では、家庭向けと同時に業務用も半分ぐらいの割合でご依頼をいただきました。
特に業務用レシピにおいては、飲食店、CVS、惣菜店、学校給食など各種販促先の製造工程なども考慮した上でのレシピ提案をおこないました。

レシピ開発では、レシピ開発〜調理スタイリング、撮影まで一貫してオーダーいただくケースが多く、必要に応じて外部カメラマンやフードコーディネーターをアサインし、自社内ですべて完結できる体制が整っております。案件を重ねるごとにチームでの団結力も高まり、クライアントのニーズに沿った、より質の高いアウトプットができてきたかとおもいます。

変わったところといえば、人気Youtuberのバイリンガールちかさんとハリウッドスターのウィル・スミスさんが共演する動画のフードスタイリングは私共にとっても、とても印象的なお仕事。

直前に訪れたNYで目にした、日本の和食器や和の文化にインスピレーションをうけたテーブルコーディネートから、外国の方からみたわかりやすいモダン×和のコーディネートを意識してコーディネートさせていただきましたが、動画を見てくださった方からの反響も多く、また、実際にウィル・スミスさんもとっても喜んでくださったようで、普段OA中では実際に食事を召し上がらないそうですが、このときは、たくさん召し上がってくださいました。

忘れていましたが、今年は夏に研修旅行として、NYにも滞在しました。NYでみたもの、食べたもの、交流した人々、感じた空気感は、これまで訪れたどの街ともまた違っていて、大きな刺激をうけました。NYは定点観測地として、定期的に訪れたい街の一つです。

と同時に、海外の人からみた日本、海外(特にアジア圏の国)からみたおいしいをもっと理解し、ビジュアルでつたえていきたいなとおもっています。


そして、2012年からお手伝いさせていただいているめざましTV。もはや、ライフワークの1つとなりつつありますが、今年で7年目をむかえ、毎回個人的にもたのしみながらお手伝いさせていただいています。
何よりも冬の時期は、オンエア後にみるこの景色が絶景で、そして、毎回演者さんやスタッフさんたちに「おいしい」といっていただけるのが最高のごちそう。
「おいしい」ものでつながる世界。わたし自身がこの仕事を始めたときの原点をいつも思い返させてくれる、現場です。

さて、2020年のRecipe of Lifeは、大きく3つのテーマで動く予定です。

1つは共創。これは、これまでクリエイティブワークに携わってきた経験から、クライアントさまや関係する協力会社さまなどみんなで一つのゴールに向かって共創することの大切さを如実に感じています。そのためには、まずは食やスタイリングのプロフェッショナルとしてより客観性をもった提案ができるよう、ナレッジを蓄積することも必要です。今年から本格的に学び始めた感性マーケティングの分野において、来年は実務レベルでお役に立てるようにさらに学びを深めたいと考えています。

2つ目は、仲間をつくる。単なる人脈やネットワークを築くというよりは、同じ目的や社会的ビジョンをもった人たちとゆるく繋がれる、コミュニティを築きたいとおもいます。そのために、物理的につながる場所をつくるために外部にオフィスを設置する予定です。

3つ目は、チームワーク。これは自社内はもちろんですが、ご協力いただく外部委託の皆様や代理店さまなども含め、よりよいチームづくりをおこない、よりよい成果をうみだす集団でありたいとおもっており、そのための環境整備を行います。

 

先日、こんまりこと近藤麻理恵さんとご主人の川原卓巳さんの講演を拝聴する機会に恵まれました。
こんまりといえば、「人生がときめく片付けの魔法」ですが、この講演では、「ときめく仕事術」がメインテーマでした。

ときめく=心がうごくことと解釈するならば、仕事においても、共感であったり、感動であったり心をうごかすものがすべての原動力であるとおもいます。来年も、豊かで心地よい食の未来のために、みなさまとビジョンを共有し、たのしく共創していきたいなとおもいます。

2019-12-10 | COLUMN, アトリエ日記

フードスタイリングの裏側(おしゃれな背景の作り方)

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
先日、ですが新しいHP用のビジュアルの撮影をおこないました。今回は、日常のくらしのワンシーンを切り取ることをテーマに、くらしにまつわる様々な食のシーンを撮影しました。
大がかりな撮影の場合、気になってくるのが「背景」です。そこで今日は、撮影の際に普段やっている「背景」の作り方について何パターンかご紹介したいとおもいます。

背景はリアルである必要はない

テーブル全体のコーディネートや、人物などがはいってくる、いわゆるひきの撮影の場合、どうしても背景が目にはいってきます。その場合は、テーブルの上のコーディネートはもちろんですが、視覚的に見える部分すべてをどうみせるか?を考えてスタイリングをする必要があります。

例えば冒頭の写真は、壁際においたテーブルの上に、料理やカトラリーが並ぶシーンなのですが、この壁は実際には白なのですが、このシーンのイメージ=晩秋にあわせて、ビンテージの壁紙をはっています。
実際には白い壁ですが、写真の中で見える部分だけに壁紙をはっているので、引きでみると、仮止めしたテープが見え隠れしている・・・といった状態です。

リアルにイメージ通りの環境が整えばいいのですが、あくまで写真の中の世界のお話なので、そうでないときも、あの手この手で環境を作り上げることができるのです。

壁紙でおしゃれな背景をつくる

背景の作り方。いくつか方法がありますが、一番簡単にできるのが市販の壁紙をつかった方法です。最近セルフリノベがはやっていることもあり、ホームセンターにいくといろんな壁紙が売っています。しかもサイズもコンパクトなので、部分的にちょっと使いたいときなどは壁紙をつかうのが便利です。

壁への貼り方は、パーマセルテープがおすすめです。カメラマンさんがよくつかっているテープで、仮止めしたいときに跡がつかず簡単に剥がすことができます。また、壁紙専門店にいくと、壁紙専用のテープが販売されています。こちらは、賃貸住宅の壁でもピッタリはれて、剥がすときも下のクロスを傷つけることがない優秀なテープ。ただし、購入してきた壁紙にべったり張り付いてしまうため、何度も再利用したいときは、あらかじめマスキングテープなどで養生しておく必要があります。

私がいつもつかっているのが恵比寿にあるWALPAという壁紙専門店。バリエも豊富で、撮影のときによくつかわれる板目のような壁紙や、レンガ風の壁紙、そして冒頭のようなビンテージの壁紙もあります。何より、壁紙のプロなので、貼り方なども相談にのってくださいます。

壁紙は、壁にはるだけでなく、料理をおく天板代わりにもつかえるので1枚あるとなにかと便利です。

天板を背景につかう方法

もう1つ、ちょっと大がかりですが、天板を背景につかう方法もよくやる方法です。やり方はとっても簡単で、撮影場所を壁際や窓際などにセッティングして、天板を窓際や壁際に立て掛けるだけです。

下記の写真は、先日撮影していただいたプロフィール写真ですが、これも、青い板を壁際に立てかけているだけです。人物が座っているので、高さもあまりいらなかったので、このときは天板で事足りました。

背景の作り方は、他にもカーテンなどの布や、いわゆる背景紙とよばれる紙でつくることもあります。

カーテンや布は、かける場所があればいいのですが、ない場合、つっぱり棒などをつかって作り込む必要があるので割と面倒。そしていわゆる撮影用の背景紙は、くらしのシーンを撮影するには、ちょっと商業的すぎて、イメージにあわないので私はあまりつかうことがありません。

そのかわり、紙の専門店でイメージにあうものを購入してくることはあります。竹尾ペーパーは、色や質感のバリエも多く、ニュアンスがつくのでおすすめです。

【参考】
WALPA
https://walpa.jp/

竹尾ペーパー
http://www.takeo.co.jp/

天板がリースできるお店
UTUWA
http://www.awabees.com/user_data/utuwa.php

【撮影】(※プロフィール)
よねくらりょう

2019-11-16 | COLUMN, アトリエ日記

レシピ開発における試食会の役割

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
私共では年間300レシピ以上の販促用レシピ開発に携わっております。レシピ開発業務において、試食会を開催することもありますが、今日はこの試食会の役割についてご紹介したいとおもいます。

レシピ開発業務の流れについて


私共のレシピ開発の流れは以下のとおりとなっています。

1)ヒアリングシートご提出

2)レシピ案ご提案

3)試作レシピ選定

4)試作

5)納品

「ビジネス」としてレシピ開発を行う以上、納品の時点で、「こんなはずじゃなかった」というトラブルを防ぐためクライアントさまに事前にヒアリングシートの記入をお願いしております。また、レシピ案のご提案時に、1メニューあたり2提案以上のご提案の中からクライアントさまにご選択いただくことにより、よりニーズに即した、確度の高いレシピ開発をすることができます。

試食会のもたらす役割について


レシピ開発のプロセスにおいて、必要であればクライアントさまを交えた試食会を開催することもございます。
試食会を開催する場合の、レシピ開発の流れは以下のとおりです。

1)ヒアリングシートご提出

2)レシピ案ご提案

3)試作レシピ選定

4)試作

5)仮配合レシピ提出

6)試食会

7)微調整

8)納品

 

試食会は、クライアントさまに選定いただいた試作レシピを実際に食べていただく機会です。
また、実際の商品や、商品をつかった試作品をもとに、レシピ開発者とともにディスカッションできる機会でもあります。
実際に食べていただくことで、「味自体がおいしい」という基準だけでなく、

・商品の風味が損なわれていないか
・商品の特徴がいかされた味の仕上がりになっているか
・レシピ開発者のつくる味の傾向(甘みや塩気のバランスなどがクライアントさまの目指す味の標準と乖離がないか)

などについてもリアルに把握することができます。

また、試食会では、レシピ開発者も同席するため、試作段階に新たにでてきた疑問や、作り方、配合のバリエーションなどについても、クライアントさまとディスカッションすることができます。
例えば、当初オリーブオイルでご提案していたレシピですが、実食してみたところ商品の風味が感じにくいため、別の油をつかったレシピの可能性をさぐる、そしてその場合の原価問題はどうクリアするか?など、あらたなアイデアやディスカッションがうまれるのもこの試食会ならではのエピソードといえます。

販促レシピ開発の場合、納期の関係もあり試食会を開催しない場合が多いですが、特に、業務用ユーザー向けの販促レシピについては、新規取引や、メニューへの新規商材導入のきっかけにもつながり大きな商談にもなることが予想されます。自信をもってユーザーさまに提案するためにも、試食会を経ることでより説得力のある提案メニューができあがるのではないかとおもいます。

 

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<販促レシピ開発(家庭用、業務用)、飲食店のメニュー開発のご依頼受付中です。>

商品の強みを消費者目線で発掘し、売るためのレシピ開発をします。
原価計算、栄養計算、料理写真撮影などのオプションも同時に承っております。

(都内でしたらお打ち合わせにお伺い致します。)

レシピ開発、フードスタイリング、フードコンサルティングに関するご相談、
ご依頼、お問い合わせはお気軽にこちらよりお問い合わせください。

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2019-11-09 | COLUMN, アトリエ日記

フードスタイリングのコツ〜お皿の選び方

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
フードスタイリストという仕事の一つに、撮影の際の食器を選ぶという仕事があります。また、仕事のみならず、プライベートでも器を買うときにも、個人的に相談を受けることが多いのですが、今日は自宅でお皿を買い足すときの選びかたについてご紹介したいとおもいます。

お皿を一枚買い足すなら

個人的にも食器が大好きで、昔はよくお気に入りの作家さんの展示会や、アンティークのバイヤーさんが主催するマーケットでフランスのアンティークものなど、本当によく買いにいっていました。
今ではすっかりその熱が冷めてしまいましたが、自宅にある食器類をよくよくみてみると、不思議と使えるものと使えないものの2つのカテゴリーに分かれていることに気づきます。
個人的な「食器への愛」でかったものと、職業柄、「料理が映える、使い回しのきく器」の2つの視点で購入していたのがよくわかります。

そこから学んだこと。
お皿を一枚買い足すなら、マットな質感のもの、大きさは21cm前後のお皿が一番使えるということ。そして欲をいえば、色味はやや生成りがかった白で、シンプルな一色が一番使えます。
(真っ白は、ちょっと眩しすぎて気が張る感覚がします。)
質感というのは、もしかしたら皆さんあまり気にしていない感覚かもしれませんが、マットなものだと、和にも洋にもエスニックにも、振り幅がききます。
反対に、白磁のツヤツヤした質感は、和食だとちょっと冷たい印象になる傾向が強いです。柄が入った白磁の和食器は、逆に洋食につかうには難度が高くなります。

お皿を二枚買い足すなら


家族がいるおうちや、一人暮らしでもゲストのために食器を2枚づつ購入することもあるとおもいます。
そんなとき、おすすめしたいのが、同じお皿を色違いで買い足すことです。
同じお皿を色違いで購入することで、2人のときは、色違いでもお皿の形や質感などの全体のトーンは同じなのでテーブル全体として見た際に、ちゃんと統一感はあります。また、1人のときには、気分によって、どっちの色でもつかうことができ、まさに一石二鳥なのです。

これには、最近のフードスタイリングのトレンドにも一つ理由があります。
一昔前(バブルの頃)、まだ日本でテーブルコーディネートがはしりがけの時代には、お皿やナイフ、フォークなどが統一されたルールに従い、きちんと並んでいることがよしとされていました。なので、その時代は、お皿もナイフもフォークもテーブルナプキンもすべてお揃いのものがならんでいました。
そこから時代の流れとともに、フードスタイリングの世界にも、リアル感や、共感、心地よさなどが求められるようになり、また、多様性を認める社会の風潮もあり、お皿を色違いで並べたり、ナイフフォークを少し崩して並べるなど、より、リアルさや生活感を求められるようになった背景があります。
なんとなく、お皿やテーブルクロスをおいているわけではなく、フードスタイリングもその時代のニーズにあったスタイルを常に追求しているとおもうと、奥が深いですね。

お皿を一枚買い足すなら、おすすめの器

最後に、お皿を一枚買い足すなら、私がおすすめしたい食器メーカーをご紹介します。
一つ目はKINTOさん。
このブログでも何度かご紹介していますが、KINTOさんの器は、どんなライフスタイルにもフィットする、シンプルででも、凛とした存在感のある器が特徴のメーカーさんです。
オンラインショップでも購入できるのが便利ですね。今年、中目黒に日本初のショップをオープンされました。お店の内装も含めて、その世界観にいつも感銘を受けています。

もう一つは、VISION GLASS。インドの理化学用品メーカーでつくられているガラスコップは、シンプルなフォルムに心奪われるとともに、食洗機、電子レンジ、直火すべてOKというタフなところもおすすめしたいポイントです。
飲み物をいれるグラスとしてはもちろん、スパイス入れや、調味料をまぜるガラスボウルとして、はたまた、ちょっとしたゼリーなどを固める器として、さらには、焼き菓子を焼く際の型にもなっちゃいます。

奇抜なデザインや、模様は、一時、心奪われるものがありますが、毎日使うことを考えると、シンプルで、使う人によってさまざまな用途に耐えうる、ある意味タフな器のほうが実は長くつかえるとおもいます。
次の一皿を買う際に、是非参考にしてみてください。

2019-10-14 | COLUMN, アトリエ日記

災害時につくりおきしておきたいメニュー

フードスタイリストの河合真由子です。

三連休初日に静岡、関東を直撃した台風19号。今回は、過去最大級の大型台風ということで、公共交通機関の計画運休に加え、スーパーや商業施設なども軒並みお休みという異例の事態に。
災害に備えて、台風前日には、飲料水や食糧を買い求める人で殺到し、スーパーの棚がからっぽになるという現象もおこりましたね。ただ、災害時には、長期保存できる市販の食糧以外でも、おうちにあるものである程度、食糧をつくりおきしておくこともできます。
そこで、今回は災害時につくりおきしておきたいメニューをご紹介します。

災害がくるとわかったらまずはご飯を炊く

災害がくるとわかったら、まずはご飯をとにかくたくさん炊いておきましょう。
そして、一食分づつラップに包みます。一部はおにぎりにして、すぐ食べられるように1個づつラップに包みます。(できるだけ日持ちするように梅干しやふりかけなどの日持ちする食材をいれます。ツナマヨなど、マヨネーズがはいったものや、いくらなどの生物はむきません。)
おにぎりは、いつでも手軽に食べられるとともに、災害時に、市販品ばかり食べていると気が滅入るということもあります。何か一つ、手作りのものがあるとやっぱりホッとします。

完全に火入れした常備菜をつくる

次にやっておきたいのが常備菜づくりです。できるだけ、日持ちするように、完全に火入れをし、かつ水分をできるだけ飛ばすのがポイントです。(煮汁が残る場合、とろみをつけて煮絡めるのも方法です。)味付けも、少々濃いめがおすすめですが、災害時には気持ちが動転してしまうことをかんがえるといつもの味付けのほうがいいかもしれません。
(停電時には、保冷ができないため、湿度や温度が高い時期は、都度状態を確認して食べてください。)
また、常備菜を作る際に、香りにも気を配ることをおすすめします。災害時には、どうしても気持ちが不安定になりがち。そこで、香りのいいハーブや薬味類をいれることで少しでも気持ちを落ち着けたり、気分転換にも役立ちます。(ハーブや薬味には、殺菌効果や、鎮静効果が期待されるものもあります。)

塩気のあるものと甘いもの両方準備

これは私自身の経験からくるものですが、味覚の中で人間はまず第一に甘みを求めます。災害時にはまず、甘いものと塩気のあるもの2つの味を準備しておきましょう。甘いものを食べて落ち着くときもあれば、過度な緊張状態で塩気のあるものを欲することもあります。味のバリエーションがあることで、味覚にも変化がつき、満たされた気持ちになります。

災害時に一番怖いのは、精神的なダメージです。前向きに物事を考えられる心があれば、事態が好転していくきっかけにもなります。市販品のストックとともに、時間的余裕があれば、自家製のつくりおきメニューを。手作りのものがあることで、いくらか気持ちがほっとしたり、落ち着くことができ、心の余裕もうまれるとおもいます。
予備知識的にぜひ、覚えておいてください。

2019-10-06 | COLUMN, アトリエ日記

書籍の撮影調理で気をつけたいポイント

フードスタイリストの河合真由子です。少し前のことになりますが、来年発売予定のレシピ本の撮影を行っておりました。
今回の案件では、私共で撮影調理とフードスタイリングを担当させていただきました。全部で4日間にわたる撮影内容であったため、撮影調理は私を含め他のフードコーディネーター2名と担当、別途スタイリングはスタイリストをアサインいたしました。

撮影調理で気をつけたいポイント


Recipe of Lifeでは、書籍や広告などですでにあるレシピをもとに撮影用の調理再現も承っております。
撮影用の調理は、一般の調理とは異なる点がいくつかありますので気をつけたいポイントを簡単にご紹介します。

1)レシピどおりに忠実に再現する

1つ目はレシピどおりに再現するということ。当たり前ですが、例えばレシピの最後に、レモンを添えるとなっていれば、お皿の縁にカットしたレモンを添えないと、辻褄があいません。また、レモンをまわしかけるならば、見た目にはわかりませんので添える必要もない、または絞ったレモンを添えるなどのやり方があるかとおもいます。

2)レシピに記載された食材がすべて見えるようにする

基本原則ですが、レシピに記載されている食材がすべて見えることも重要です。
例えば茶碗蒸しにはいった具材は、普通につくってしまうと、出来上がりはすべて沈んでしまい何がなんだかわからなくなります。そこで、時間差で具材をいれて、写真で撮影した際に、具材がわかるように調理します。(もちろん、わざとらしくなくつくることも大切ですが。)

3)鍋中を忠実に再現する

もう一つ、お鍋で料理をつくって盛り付ける際に、気をつけたいのが、鍋の中を忠実にお皿の上で再現すること。
汁気が残る料理なら、汁もいれてあげないと、写真をみた読者が料理の仕上がりをイメージしにくくなります。特に実際にレシピどおりに作った際に、写真と実際の出来上がり具合が異なると不安になってしまいますよね?
食材のバランス、ボリューム、汁感など、お鍋の中の出来上がりを忠実に再現して盛り付けるのも、読者を不安にさせないための大切な作業の一つです。

Recipe of Lifeだからこそできる撮影時の「食材の目利き」


撮影調理の際にもう一つ大切なこと、それは「食材の目利き」です。
誤解のないようにお伝えすると、全ての食材を豊洲市場などの特別な場所で仕入れたり、高級である必要はありません。
あくまで、その撮影のコンセプト(内容)に基づいて、仕入先を選定します。
例えば、書籍の撮影の場合、一般的には、普通の家庭の主婦が近所のスーパーで購入できる食材でつくれるものというのが前提となります。ですので、基本的には食材は一般的なスーパーで調達します。

ただし、撮影の内容によっては、きちんと目利きが必要な場面があります。
例えばパエリアにいれる「ムール貝」や「あさり」は、お皿や鍋とのバランスで大きさを決める必要があります。(小さすぎると、写真的に貧相にみえてしまい、美味しさが伝わりません。逆に大きすぎても一体どれが主役なのか・・・というお話になり、写真的にもアンバランスになってしまいますね。)
また、海老は、料理の内容によって車海老なのか、ブラックタイガーなのかなどの選択も重要になってきます。

お肉も同様に、例えばローストビーフなら、ブロックで提供するならば、ブロックの切り出し方まで相談できる場所で購入する必要があります。同じ500gの牛モモブロック肉でも、切り出し方によって見た目の印象は全く違ってしまいます。

また、野菜やフルーツは、撮影時に前提としている季節にその野菜やフルーツが手に入るかどうかも選択のポイントとなります。また、農家さんから直接買い付ける場合もあるため、食材の旬やおいしい食べ方などの生の情報もはいってきます。

私共、Recipe of  Lifeでは、お肉、お魚、野菜、フルーツを必要に応じて信頼できる調達先から購入できるため、撮影時に最適な食材を調達することが可能です。
写真一枚で表現する世界であるからこそ、食材の目利きで撮影内容が左右されるということも頭に入れておきたいポイントです。

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Recipe of Lifeでは、企業向け販促・広告媒体・CM・動画のレシピ開発、撮影調理、フードスタイリングを承っております。

30代前後の女性向け、特に働く女性に向けた、ナチュラルで空気感のあるフードスタイリングを特徴とし、女性目線から、心地よさ、ときめき、かわいらしさ、遊び心、ひらめきを大切に、共感をよぶフードスタイリングをご提案させていただきます。

(24時間以内にお返事いたします。)
※都内でしたらお打ち合わせにお伺いさせていただきます。
※撮影スタジオのご相談も可能です。

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