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COLUMN
2019-11-16 | COLUMN, アトリエ日記

レシピ開発における試食会の役割

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
私共では年間300レシピ以上の販促用レシピ開発に携わっております。レシピ開発業務において、試食会を開催することもありますが、今日はこの試食会の役割についてご紹介したいとおもいます。

レシピ開発業務の流れについて


私共のレシピ開発の流れは以下のとおりとなっています。

1)ヒアリングシートご提出

2)レシピ案ご提案

3)試作レシピ選定

4)試作

5)納品

「ビジネス」としてレシピ開発を行う以上、納品の時点で、「こんなはずじゃなかった」というトラブルを防ぐためクライアントさまに事前にヒアリングシートの記入をお願いしております。また、レシピ案のご提案時に、1メニューあたり2提案以上のご提案の中からクライアントさまにご選択いただくことにより、よりニーズに即した、確度の高いレシピ開発をすることができます。

試食会のもたらす役割について


レシピ開発のプロセスにおいて、必要であればクライアントさまを交えた試食会を開催することもございます。
試食会を開催する場合の、レシピ開発の流れは以下のとおりです。

1)ヒアリングシートご提出

2)レシピ案ご提案

3)試作レシピ選定

4)試作

5)仮配合レシピ提出

6)試食会

7)微調整

8)納品

 

試食会は、クライアントさまに選定いただいた試作レシピを実際に食べていただく機会です。
また、実際の商品や、商品をつかった試作品をもとに、レシピ開発者とともにディスカッションできる機会でもあります。
実際に食べていただくことで、「味自体がおいしい」という基準だけでなく、

・商品の風味が損なわれていないか
・商品の特徴がいかされた味の仕上がりになっているか
・レシピ開発者のつくる味の傾向(甘みや塩気のバランスなどがクライアントさまの目指す味の標準と乖離がないか)

などについてもリアルに把握することができます。

また、試食会では、レシピ開発者も同席するため、試作段階に新たにでてきた疑問や、作り方、配合のバリエーションなどについても、クライアントさまとディスカッションすることができます。
例えば、当初オリーブオイルでご提案していたレシピですが、実食してみたところ商品の風味が感じにくいため、別の油をつかったレシピの可能性をさぐる、そしてその場合の原価問題はどうクリアするか?など、あらたなアイデアやディスカッションがうまれるのもこの試食会ならではのエピソードといえます。

販促レシピ開発の場合、納期の関係もあり試食会を開催しない場合が多いですが、特に、業務用ユーザー向けの販促レシピについては、新規取引や、メニューへの新規商材導入のきっかけにもつながり大きな商談にもなることが予想されます。自信をもってユーザーさまに提案するためにも、試食会を経ることでより説得力のある提案メニューができあがるのではないかとおもいます。

 

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<販促レシピ開発(家庭用、業務用)、飲食店のメニュー開発のご依頼受付中です。>

商品の強みを消費者目線で発掘し、売るためのレシピ開発をします。
原価計算、栄養計算、料理写真撮影などのオプションも同時に承っております。

(都内でしたらお打ち合わせにお伺い致します。)

レシピ開発、フードスタイリング、フードコンサルティングに関するご相談、
ご依頼、お問い合わせはお気軽にこちらよりお問い合わせください。

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2019-11-09 | COLUMN, アトリエ日記

フードスタイリングのコツ〜お皿の選び方

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
フードスタイリストという仕事の一つに、撮影の際の食器を選ぶという仕事があります。また、仕事のみならず、プライベートでも器を買うときにも、個人的に相談を受けることが多いのですが、今日は自宅でお皿を買い足すときの選びかたについてご紹介したいとおもいます。

お皿を一枚買い足すなら

個人的にも食器が大好きで、昔はよくお気に入りの作家さんの展示会や、アンティークのバイヤーさんが主催するマーケットでフランスのアンティークものなど、本当によく買いにいっていました。
今ではすっかりその熱が冷めてしまいましたが、自宅にある食器類をよくよくみてみると、不思議と使えるものと使えないものの2つのカテゴリーに分かれていることに気づきます。
個人的な「食器への愛」でかったものと、職業柄、「料理が映える、使い回しのきく器」の2つの視点で購入していたのがよくわかります。

そこから学んだこと。
お皿を一枚買い足すなら、マットな質感のもの、大きさは21cm前後のお皿が一番使えるということ。そして欲をいえば、色味はやや生成りがかった白で、シンプルな一色が一番使えます。
(真っ白は、ちょっと眩しすぎて気が張る感覚がします。)
質感というのは、もしかしたら皆さんあまり気にしていない感覚かもしれませんが、マットなものだと、和にも洋にもエスニックにも、振り幅がききます。
反対に、白磁のツヤツヤした質感は、和食だとちょっと冷たい印象になる傾向が強いです。柄が入った白磁の和食器は、逆に洋食につかうには難度が高くなります。

お皿を二枚買い足すなら


家族がいるおうちや、一人暮らしでもゲストのために食器を2枚づつ購入することもあるとおもいます。
そんなとき、おすすめしたいのが、同じお皿を色違いで買い足すことです。
同じお皿を色違いで購入することで、2人のときは、色違いでもお皿の形や質感などの全体のトーンは同じなのでテーブル全体として見た際に、ちゃんと統一感はあります。また、1人のときには、気分によって、どっちの色でもつかうことができ、まさに一石二鳥なのです。

これには、最近のフードスタイリングのトレンドにも一つ理由があります。
一昔前(バブルの頃)、まだ日本でテーブルコーディネートがはしりがけの時代には、お皿やナイフ、フォークなどが統一されたルールに従い、きちんと並んでいることがよしとされていました。なので、その時代は、お皿もナイフもフォークもテーブルナプキンもすべてお揃いのものがならんでいました。
そこから時代の流れとともに、フードスタイリングの世界にも、リアル感や、共感、心地よさなどが求められるようになり、また、多様性を認める社会の風潮もあり、お皿を色違いで並べたり、ナイフフォークを少し崩して並べるなど、より、リアルさや生活感を求められるようになった背景があります。
なんとなく、お皿やテーブルクロスをおいているわけではなく、フードスタイリングもその時代のニーズにあったスタイルを常に追求しているとおもうと、奥が深いですね。

お皿を一枚買い足すなら、おすすめの器

最後に、お皿を一枚買い足すなら、私がおすすめしたい食器メーカーをご紹介します。
一つ目はKINTOさん。
このブログでも何度かご紹介していますが、KINTOさんの器は、どんなライフスタイルにもフィットする、シンプルででも、凛とした存在感のある器が特徴のメーカーさんです。
オンラインショップでも購入できるのが便利ですね。今年、中目黒に日本初のショップをオープンされました。お店の内装も含めて、その世界観にいつも感銘を受けています。

もう一つは、VISION GLASS。インドの理化学用品メーカーでつくられているガラスコップは、シンプルなフォルムに心奪われるとともに、食洗機、電子レンジ、直火すべてOKというタフなところもおすすめしたいポイントです。
飲み物をいれるグラスとしてはもちろん、スパイス入れや、調味料をまぜるガラスボウルとして、はたまた、ちょっとしたゼリーなどを固める器として、さらには、焼き菓子を焼く際の型にもなっちゃいます。

奇抜なデザインや、模様は、一時、心奪われるものがありますが、毎日使うことを考えると、シンプルで、使う人によってさまざまな用途に耐えうる、ある意味タフな器のほうが実は長くつかえるとおもいます。
次の一皿を買う際に、是非参考にしてみてください。

2019-10-14 | COLUMN, アトリエ日記

災害時につくりおきしておきたいメニュー

フードスタイリストの河合真由子です。

三連休初日に静岡、関東を直撃した台風19号。今回は、過去最大級の大型台風ということで、公共交通機関の計画運休に加え、スーパーや商業施設なども軒並みお休みという異例の事態に。
災害に備えて、台風前日には、飲料水や食糧を買い求める人で殺到し、スーパーの棚がからっぽになるという現象もおこりましたね。ただ、災害時には、長期保存できる市販の食糧以外でも、おうちにあるものである程度、食糧をつくりおきしておくこともできます。
そこで、今回は災害時につくりおきしておきたいメニューをご紹介します。

災害がくるとわかったらまずはご飯を炊く

災害がくるとわかったら、まずはご飯をとにかくたくさん炊いておきましょう。
そして、一食分づつラップに包みます。一部はおにぎりにして、すぐ食べられるように1個づつラップに包みます。(できるだけ日持ちするように梅干しやふりかけなどの日持ちする食材をいれます。ツナマヨなど、マヨネーズがはいったものや、いくらなどの生物はむきません。)
おにぎりは、いつでも手軽に食べられるとともに、災害時に、市販品ばかり食べていると気が滅入るということもあります。何か一つ、手作りのものがあるとやっぱりホッとします。

完全に火入れした常備菜をつくる

次にやっておきたいのが常備菜づくりです。できるだけ、日持ちするように、完全に火入れをし、かつ水分をできるだけ飛ばすのがポイントです。(煮汁が残る場合、とろみをつけて煮絡めるのも方法です。)味付けも、少々濃いめがおすすめですが、災害時には気持ちが動転してしまうことをかんがえるといつもの味付けのほうがいいかもしれません。
(停電時には、保冷ができないため、湿度や温度が高い時期は、都度状態を確認して食べてください。)
また、常備菜を作る際に、香りにも気を配ることをおすすめします。災害時には、どうしても気持ちが不安定になりがち。そこで、香りのいいハーブや薬味類をいれることで少しでも気持ちを落ち着けたり、気分転換にも役立ちます。(ハーブや薬味には、殺菌効果や、鎮静効果が期待されるものもあります。)

塩気のあるものと甘いもの両方準備

これは私自身の経験からくるものですが、味覚の中で人間はまず第一に甘みを求めます。災害時にはまず、甘いものと塩気のあるもの2つの味を準備しておきましょう。甘いものを食べて落ち着くときもあれば、過度な緊張状態で塩気のあるものを欲することもあります。味のバリエーションがあることで、味覚にも変化がつき、満たされた気持ちになります。

災害時に一番怖いのは、精神的なダメージです。前向きに物事を考えられる心があれば、事態が好転していくきっかけにもなります。市販品のストックとともに、時間的余裕があれば、自家製のつくりおきメニューを。手作りのものがあることで、いくらか気持ちがほっとしたり、落ち着くことができ、心の余裕もうまれるとおもいます。
予備知識的にぜひ、覚えておいてください。

2019-10-06 | COLUMN, アトリエ日記

書籍の撮影調理で気をつけたいポイント

フードスタイリストの河合真由子です。少し前のことになりますが、来年発売予定のレシピ本の撮影を行っておりました。
今回の案件では、私共で撮影調理とフードスタイリングを担当させていただきました。全部で4日間にわたる撮影内容であったため、撮影調理は私を含め他のフードコーディネーター2名と担当、別途スタイリングはスタイリストをアサインいたしました。

撮影調理で気をつけたいポイント


Recipe of Lifeでは、書籍や広告などですでにあるレシピをもとに撮影用の調理再現も承っております。
撮影用の調理は、一般の調理とは異なる点がいくつかありますので気をつけたいポイントを簡単にご紹介します。

1)レシピどおりに忠実に再現する

1つ目はレシピどおりに再現するということ。当たり前ですが、例えばレシピの最後に、レモンを添えるとなっていれば、お皿の縁にカットしたレモンを添えないと、辻褄があいません。また、レモンをまわしかけるならば、見た目にはわかりませんので添える必要もない、または絞ったレモンを添えるなどのやり方があるかとおもいます。

2)レシピに記載された食材がすべて見えるようにする

基本原則ですが、レシピに記載されている食材がすべて見えることも重要です。
例えば茶碗蒸しにはいった具材は、普通につくってしまうと、出来上がりはすべて沈んでしまい何がなんだかわからなくなります。そこで、時間差で具材をいれて、写真で撮影した際に、具材がわかるように調理します。(もちろん、わざとらしくなくつくることも大切ですが。)

3)鍋中を忠実に再現する

もう一つ、お鍋で料理をつくって盛り付ける際に、気をつけたいのが、鍋の中を忠実にお皿の上で再現すること。
汁気が残る料理なら、汁もいれてあげないと、写真をみた読者が料理の仕上がりをイメージしにくくなります。特に実際にレシピどおりに作った際に、写真と実際の出来上がり具合が異なると不安になってしまいますよね?
食材のバランス、ボリューム、汁感など、お鍋の中の出来上がりを忠実に再現して盛り付けるのも、読者を不安にさせないための大切な作業の一つです。

Recipe of Lifeだからこそできる撮影時の「食材の目利き」


撮影調理の際にもう一つ大切なこと、それは「食材の目利き」です。
誤解のないようにお伝えすると、全ての食材を豊洲市場などの特別な場所で仕入れたり、高級である必要はありません。
あくまで、その撮影のコンセプト(内容)に基づいて、仕入先を選定します。
例えば、書籍の撮影の場合、一般的には、普通の家庭の主婦が近所のスーパーで購入できる食材でつくれるものというのが前提となります。ですので、基本的には食材は一般的なスーパーで調達します。

ただし、撮影の内容によっては、きちんと目利きが必要な場面があります。
例えばパエリアにいれる「ムール貝」や「あさり」は、お皿や鍋とのバランスで大きさを決める必要があります。(小さすぎると、写真的に貧相にみえてしまい、美味しさが伝わりません。逆に大きすぎても一体どれが主役なのか・・・というお話になり、写真的にもアンバランスになってしまいますね。)
また、海老は、料理の内容によって車海老なのか、ブラックタイガーなのかなどの選択も重要になってきます。

お肉も同様に、例えばローストビーフなら、ブロックで提供するならば、ブロックの切り出し方まで相談できる場所で購入する必要があります。同じ500gの牛モモブロック肉でも、切り出し方によって見た目の印象は全く違ってしまいます。

また、野菜やフルーツは、撮影時に前提としている季節にその野菜やフルーツが手に入るかどうかも選択のポイントとなります。また、農家さんから直接買い付ける場合もあるため、食材の旬やおいしい食べ方などの生の情報もはいってきます。

私共、Recipe of  Lifeでは、お肉、お魚、野菜、フルーツを必要に応じて信頼できる調達先から購入できるため、撮影時に最適な食材を調達することが可能です。
写真一枚で表現する世界であるからこそ、食材の目利きで撮影内容が左右されるということも頭に入れておきたいポイントです。

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Recipe of Lifeでは、企業向け販促・広告媒体・CM・動画のレシピ開発、撮影調理、フードスタイリングを承っております。

30代前後の女性向け、特に働く女性に向けた、ナチュラルで空気感のあるフードスタイリングを特徴とし、女性目線から、心地よさ、ときめき、かわいらしさ、遊び心、ひらめきを大切に、共感をよぶフードスタイリングをご提案させていただきます。

(24時間以内にお返事いたします。)
※都内でしたらお打ち合わせにお伺いさせていただきます。
※撮影スタジオのご相談も可能です。

2019-09-24 | COLUMN, アトリエ日記

レシピ開発の費用って結局いくら?の質問にお答えします。

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
スタイリストですが、実はおおよそ年間300レシピ以上を納品しており、販促用のレシピ開発も主要事業としておこなっております。
今日は、普段本当によくご質問をいただく、「レシピ開発って結局いくらになる?」の質問に丁寧におこたえしたいとおもいます。

レシピ一品いくら?にお答えしにくい理由

冒頭から恐縮ですが、レシピ開発をおこなっていますとお伝えすると、だいたい一品いくらなんですか?ときかれることがほとんどです。
一応、定価(基準価格)というのは設定をしています。(※知りたい方は個別にお問い合わせください。)
ただし、単純にこの定価×レシピ数=ご請求する金額となるとは限りません。
価格をお出しするさいに考慮されるのは、レシピの難度、発注数、納期、サポート範囲です。

レシピの難度については、家庭でつくる時短簡単レシピであれば一般的な難度になりますが、
ヴィーガンであったり、塩分量の制限など、さまざまな制約がはいると、より専門性も高くなるため難度があがります。また、特定の食材から派生して別の食材を作るなどの場合ですと高い専門性が必要となり、開発にも時間を要するためコストも高くなります。

 

Recipe of Lifeでできるレシピ開発とは?


Recipe of Lifeでお手伝いできるレシピ開発の特徴は、
商品の強みやマーケットのニーズを的確に把握し、購買を促進するための訴求性の高さにあります。
また、通常レシピ開発を依頼されるのは、営業、企画サイドからの場合が大半ですが、営業企画サイドでは掌握できていない、商品や食材の特徴を踏まえた上で、実現性の有無をふまえ、レシピをご提案することができます。
(商品の特性や食材の特徴を吟味しないまま企画ありきで進めた結果、ご依頼いただいたレシピ企画主旨自体が実現が難しいことがございます。)

美味しさだけではない売るためのレシピ開発

消費者インサイトにならって、人々が潜在的に求める味、生活者目線で人々のくらしに寄り添う、あったらいいなを実現するのが販促用のレシピで必要な要素です。
そのためには、企画段階から売るための施策としてのレシピ開発についてご一緒にディスカッションさせていただくこともあります。
また、レシピはあくまでツールに過ぎず、クライアントさまそれぞれが得たいゴールにたどり着くことが目的と考えています。
生活者目線で、企業と消費者とをつなげる橋渡しとしてのレシピ開発を目指しております。

Recipe of Lifeだからできること

・身近な食材で再現できるレシピ提案をおこないます。

・意外な食材の組み合わせ、時短でできる裏技など、購買行動を促す「これならつくってみたい!」とおもわせるアイデアを提供します。

・仕上がりイメージから逆算したレシピ制作で、見た目も美しく、シズル感のあるレシピ提案をおこないます。

・販売チャネル、展開場所やターゲット層にあわせ、レシピ表記を適切化いたします。

・企業の思いと消費者のリアルをつなげるご提案ができます。

・レシピ提案~スタイリング、撮影まで一貫してお引き受けすることが可能です。トータルでお引き受けすることで統一感のあるイメージをつくりあげることができ、短納期で納品することができます。

【レシピ開発の実績について】

これまで、下記食品メーカー様の販促レシピ開発に携わっております。詳細はお問い合わせいただきました方にのみお伝えしております。
・大手製菓会社
・きのこメーカー
・大手だしメーカー
・大手乳製品メーカー
・大手飲料会社
・製麺会社
・大手和菓子メーカー
(契約上の理由により実名は掲載しておりません。)

 

(24時間以内にお返事いたします。)
※都内でしたらお打ち合わせにお伺いさせていただきます。
※撮影スタジオのご相談も可能です。

2019-09-19 | COLUMN, アトリエ日記

ミールキットで叶える‘ギルトフリー’な食卓

フードスタイリスト、フーコンサルタントの河合真由子です。
さて、ここ数年じわじわと広がりつつあるミールキット。オリジナリティの高いサラダで有名なRF1や、OLさんなら一度は利用したことのあるディーンアンドデルーカでも発売され、潜在的ニーズもあいまってますます注目されています。
きょうはこの、ミールキットが広まりつつある社会背景について考えてみたいとおもいます。

手軽さとともに感じる「罪悪感」

スーパーやデパ地下の出来合いのお惣菜やコンビニのお弁当などは、毎日を忙しく過ごす私達にとっては本当に助かる存在。ところが、簡単に手軽に手に入る食事は便利な反面、なんとなく罪悪感を感じていることも事実です。
罪悪感の要因は主に2つ。
1つは、保存料などの添加物など、本来家庭で手作りすれば加える必要のない余計なものが入っていることに対する、なんとなくカラダに悪いことをしているかもしれないという「罪悪感」
2つめは、家庭の主婦に多いのですが、本来なら手作りをするべき料理を、出来合いのお惣菜など、買ってきたものですませてしまい、手抜きをしてしまったという「罪悪感」です。

1つめの要因は、こだわりの生産者さんからの仕入れや、無添加をうたう惣菜メーカーから購入することで(多少コストはかかるものの)解消できるようになってきていますが、2つめの手抜き感というのは、正直、既存の中食業態では満たすことができていませんでした。

忙しいときほど欲する「手作りの味」


私自身も、食に携わる人間でありながら、働く女性でもあります。本当に仕事が忙しいときは、スーパーに買い物にいく時間もとれず、冷蔵庫がからっぽのまま夜になってしまうこともあります。
ただ、忙しいときほど、「買ってきて、温めて、たべるだけ」の出来合いのお惣菜やコンビニのお弁当がとても味気なく感じてしまいます。
そんなときは、近くのコンビニに走って、コンビニのカット野菜や、サバ缶やサラダチキンなどを買い込んで、野菜炒めや、焼きうどんなど、簡単なものをささっとつくってしまいます。出来栄えは、華やかなデパ地下お惣菜にはかないませんが、手作りの味というのは、なんだかホッとして落ち着くものです。
また、少しでも手を加えることで、「ちゃんと食事をとった」という満足感も味わうことができます。
ものすごく矛盾しているようですが、忙しいときほど、手作りのものを食べたいというのが私達現代人の本音ではないでしょうか?

ひと手間は愛情の証

こうした背景から、面倒な調味料の計量や、食材購入のロスを省いたミールキットが広がりつつあります。
手間暇かけるということは、それだけその人やその物事に関心があり、価値を感じている証拠。
家庭で毎日食事をつくる主婦なら、ひと手間かけることで家族への関心や愛情を示すことができ、家族の絆が深まるきっかけに。また、一人暮らしであっても、ひと手間かけることで、自分自身をないがしろにせず、いたわることにつながります。
手軽なミールキットをつかうことで、罪悪感を感じることなく食(事)を体験することが実現できているのではないでしょうか?

 

2019-09-06 | COLUMN, アトリエ日記

食を通じたコミュニケーションのカタチ

食を通じたコミュニケーションのカタチ

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
7月のお話になってしまいますが、表参道ヒルズにオープンしたばかりのウェルフード&カフェ
Imperfetさんへお邪魔してきました。

きょうはこのImperfetさんの紹介とともに、これからの時代に求められる食をつうじたコミュニケーションのあり方についてちょっと考えてみたいとおもいます。

ウェルフード&カフェImperfectとは?

Imperfectは、表参道ヒルズ1Fにオープンした、ナッツ、スパイス、カカオ、コーヒーなどの食材の販売とカフェ機能のある複合型ショップです。
加工食品の販売を通じて、世界の食と農業を取り巻く社会問題を解決するというミッションを持っており、良質かつ、可能性をもった食材でありながらも、オーガニック認証などの認証も得られないようなスモールバッチな生産者から原材料を購買し加工食品として販売することにより、応援するという仕組みをつくっています。

リアルな売り場でのフードコミュニケーションの可能性


今回、Imperfectの店内で感じたのは、お客さんがお店のスピリットや店員さん、また商品と触れ合う機会の多さです。
表参道の入り口を入って右手には、象徴的なディスプレイが飾られていました。
これらのディスプレイは、実際に支援活動をおこなっているアフリカなどの地域を象徴するような小物を展示しています。
高さをだし、また、大胆な色使い、そして大きなプロップスを展示することで、遠くからでも目を引くアイキャッチ的な役目を果たしています。単なるおしゃれなディスプレイでなく、ブランドの世界観を象徴しており、一体、なんの店なんだろう?とちょっとワクワクする感じもしますね。
植物も効果的に配置しており、ナチュラルテイストの世界観ともマッチします。

また店内入って左手には、チョコレートバークを販売するコーナーが。
こちらのコーナーでは、チョコレートにトッピングするアイテムをその場で選び、その場でオリジナルのチョコレートバークをつくってもらうことができます。
目の前でつくってもらえるライブ感とともに、トッピングを選んでつくってもらうプロセス自体が自然とコミュニケーションが発生する仕組みになっています。

また、店内右手奥のアイスクリームコーナーでは、オーダーしてアイスを受け取ったら、横にあるトッピングコーナーでお好きなナッツやチョコレートなどのアイテムをトッピングすることができます。
ただ、オーダーしておわりではなく、そこでもうひとひねり、食を楽しむプロセスがあること。体験を通じて、少しだけ社会の食と農業に関する問題について知るきっかけとなる。自分の今日の消費行動が、世の中のためになっている。ちょっとだけいいことをした気分で軽やかな気分で店をあとにすることができる。
なんとなくそんなストーリーが思い浮かびます。

リアルな店舗だからできる、体験型のショップのあり方についてとても参考になる事例だとおもいます。

広告にみるフードコミュニケーションのトレンドとリアル店舗の位置づけ

食をつうじたコミュニケーションが重視される傾向にあるというのは、インスタグラムのおいしそうな料理写真から人気に火がついてインスタグラマーとして活躍する人材が多く排出されていることからもなんとなく予測がつくとおもいますが、実は広告の世界でもそのトレンドは顕著です。
例えばパスタ。一昔前までは、1mmのみだれもなくパスタがきれいに一つの流れのようにくるくるとフォークに巻かれ、盛り付けてあるのが普通でした。
それが、よりリアルな世界を求められるようになり、普段のパスタを食べるようなスタイルにちかい、多少のパスタのうねりや乱れも許容な段階に。共感を求められる世の中のトレンドもあいまって、だんだんこの盛り付けがスタンダードになっていきます。
そしてここ数年で、さらにテーブルの上にチーズが飛び散っていたり、食べている人の手がはいっていたり、とよりリアルな食べるシーンを想起させるようなスタイルが求められています。
なんとなく、きれい、うつくしい、完璧な世界から、よりリアルで親近感のわく、共感のよぶスタイルへ。
そこには、広告をつくる側の、食を通じて届けたいメッセージの発信や、ライフスタイルの提案などなにかしらの意図を感じるようになってきたというのが大きいとおもいます。
(無論、昔のスタイルがなにも意図せずつくられていたわけではないかとおもいますが。)
食をつうじてコミュニケーションを図るというスタイルは、広告の世界でもリアルなショップでも、今とても求められていることであると感じます。

そしてそんな広告媒体に惹きつけられ、実際に店舗を訪れるお客様。リアルな店舗では、消費者の購買決定プロセスにおいて感情に訴えかけるフェーズが多いのが事実です。そして、感情を揺さぶられるほど、買いたくなるのも事実。
オンラインでも気軽に商品が手に入る時代だからこそ、リアルな店舗では、消費者の好奇心をそそり、忘れられないような体験や経験ができるような、感情を揺り動かすしかけが求められているのではないかとおもいます。もちろんそこには1本のゆるぎない軸(=コンセプト)が大切であることはいわずもがなです。

<参考>
imperfect
https://imperfect-dowell.com/

2019-08-04 | COLUMN, アトリエ日記

食品廃棄問題でわたしたちにできること

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
近年、食品廃棄ロス問題が話題となっていましたが、今年に入ってから食品ロス削減法が成立し、大手のコンビニで期限間近のお弁当を値引き販売するなど、各企業でも具体的な取り組みをするようになってきました。
きょうはこの食品ロス廃棄問題をテーマにわたしたちが身近な範囲でできる取り組みについて考えてみたいとおもいます。

食品ロス廃棄問題は、企業だけの問題?

食品ロス廃棄問題が世間的に大きく取り沙汰されたのは、恵方巻の大量廃棄問題がきっかけだったと記憶しています。
恵方巻などの行事食は、その日に消費することに意味があり、その日を過ぎてしまえば、その価値自体が薄れることになります。各企業も事前に販売予測数に基づ生産、販売を行なっていますが、その予測が大幅に外れる、また予想外の気象条件(大雪など)などが重なれば、廃棄せざるを得ない状況となってしまいます。
ただ、恵方巻の問題は別としても、そもそも、コンビニやスーパー、惣菜店などの食品廃棄問題は、単に企業側にだけ責任があるのでしょうか?

当たり前の消費行動が生み出す食品ロス

そう思うきっかけとなったのが、食品ロス問題に取り組む井手留美さんのこちらのコラムです。

 

コンビニ・スーパー・飲食店が、食べられるのに大量廃棄する食品ロスを減らすための具体的な10の事例とは

https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20190621-00130981/

(出典元:yahooニュース)

スーパーやコンビニなどで品出しをする際、「先入れ先出し」が大原則です。つまり、先に入荷したものを手前に、新しく入荷したものは奥に陳列するというもの。期限の短いものから順に売るという小売の原則なのですが、はたして企業側の思惑は消費者に届いているのでしょうか?

「スーパーで買い物する際に、できるだけ賞味期限や消費期限の長いものを選んで奥から商品を選ぶ。」
というのは、無意識にわたしたちがやってしまう行動だとおもいます。
できるだけ期限が長いもの=新鮮なものを選びたいというのは消費者の自然な心理かもしれません。
でも、その行動が、実は食品の廃棄ロスにつながっていると知ったら、はたして同じ行動をするでしょうか?

大切なのは「必要なものを必要なときに買う」

スーパーで買い物する際に、もしかしたら、今日、いまから食べるお肉は、消費期限が切れていなければ問題ないのかもしれません。(無論、表示期限だけでなく、お肉の状態や、保存状態にも気を配る必要がありますが。)
また、特売で売られている鮭は、まとめ買いがお得であっても、1人暮らしなら、まとめ買いすることによって廃棄の可能性もでてきます。

これだけモノが豊富にあふれていて、食べるものに困らない現代社会では、ある意味、いつでも食べたいものが食べられる社会ともいえます。災害時などに備えた備蓄は別として、日頃の消費行動を「必要なものを必要なときに買う」というスタンスに変えるだけで、食品廃棄ロスはかなり削減されるのではないでしょうか?

2019-07-22 | COLUMN, アトリエ日記

【飲食店の食器コーディネート】鳥玉パルコシティ店さま

(※写真はみたのクリエイトさまBlogより)

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
去る6月27日にオープンしたサンエー浦添西海岸 PARCO CITY

店舗数約250店舗、沖縄県外初出店店舗が約80店舗という大型のショッピングモール。
今回、こちらのフードコートに出店された鳥料理専門店「鳥玉」さまの食器コーディネートのお手伝いをさせていただきました。

既存の業態ではあるものの、新店出店にあたり、理想の食器に出会うことができず、お声がけをいただきました。

フードコートということで、当初「「割れない食器」をご希望されていましたが、あらためて店舗のコンセプトを丁寧にヒアリングさせていただき、色、素材、デザインの方向性などを整理し、器のコンセプトをご提案しました。

また、既存店舗にお邪魔させていただき、既存の食器の使いやすさ、料理とのバランスをチェックし、問題点を洗い出ししました。今回、出店場所がフードコートであるためお客様が食器を持って歩く場合に想定されるリスクなども加味した上で、ちょっとした遊びココロもいれた器を提案させていただいております。

結果、極力割れにくい食器の路線を守りつつも、お客様目線で、食べやすい、手に取りやすい、そして見た目もちょっと楽しくなるような器のコーディネートとなりました。

サンエー浦添西海岸 PARCO CITY

https://www.parcocity.jp/

鳥玉

https://mitano.net/

 

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