2020.1.17
COLUMN / アトリエ日記
顧客体験と顧客目線にフォーカスした店作りとは〜koé donuts kyoto
京都の中心部、四条河原町新京極通りに、昨年3月
koé donuts kyoto というドーナツショップがオープンしました。
「オーガニック」「天然由来」「地産地消」をコンセプトした「エシカル」な体験型のドーナッツショップです。
このお店は伝統的な竹籠が飾られた特徴的な内装もあいまって、連日大行列をなす人気のショップですが、人気の理由はそれだけではないと考えます。
1つ目は、オープンにしたキッチンにあります。ドーナッツはできる限り店内での手作りを大切にしているため、生地の発酵や、形成、焼成、デコレーションといったすべての工程を目でみることができるつくりになっています。
ただし、キッチンをただオープンにするのではなく、製造工程ごとに、「topping area」などとネーミングされ、キッチンカウンター沿いに席が用意されているため、ドーナッツが目の前で仕上がる様子を目でみて楽しむことができます。
これは、顧客を楽しませるという意味と、もう一つ大切な要素が隠されているとおもいます。
それは、このお店のロケーションにあります。新京極通りといえば、錦市場も目と鼻の先の、今や国外からの観光客が押し寄せる京都、四条河原町の中でも特ににぎやかなエリア。
言葉が通じなくても、このお店は何を売っているお店で、そして、安心安全な食べ物をつくっていることを視覚的に訴える意味合いが含まれていると推測できます。
もう1つ、顧客目線にたった様々な仕掛け。店内は、wifiこそありませんでしたが、各席ごとに電源やUSBコネクタが均等に配置され、観光客に優しい配慮。そして、写真撮影用の撮影プロップスも準備されていました。
肝心のドーナツの見た目の可愛さだけでなく、お客様の体験とお客様目線にたって考えられたお店づくりこそがこのお店の人気の秘訣かとおもいます。
【店舗情報】
koé donuts kyoto コエ・ドーナツ京都
557 Nakano-cho, Shinkyogoku-dori Shijo-agaru, Nakagyoku, Kyoto 604-8042
〒六〇四ー八〇四二 京都府京都市中京区新京極通四条上ル中之町五五七番地
opening hours: 8am-20pm
※早朝は比較的空いていました。