フードコンサルタント、フードスタイリストの河合真由子です。
先日、全国展開されているカフェチェーン店の本部の方よりご依頼を受け、盛り付けの研修を行いました。
今回のご依頼内容の主旨は2つ。店頭で展開しているデリの盛り付けと、お皿にサーブする際の盛り付け。
同じ盛り付けでも両者には決定的な違いがあります。
それは、デリカバットに盛り付けるデリは、ディスプレイとしての役目もあるということ。
お客様は、ショーケースの中にあるデリカバットをみて、食べたいか食べたくないかを決め、またお店での食事自体を諦めて帰ってしまうケースもあります。
デリカバットの盛り付けで大切なのは、お客様の視点がどこにあるかということ。そこが見えていないと、お店都合で盛り付けや陳列をしてしまい、結果、思い通りにメニューが売れないことがあります。
また、お客様の視点を正確に理解し、盛り付けや陳列を変えることでお客様をうまく誘導することも可能。
お店にとって売りたい商品や、誘導したい導線にお客様を上手にリードすることも可能になります。
レッスンでは、お客様の視点が物理的に何度なのか、視野は何cmなのか、を説明した上で盛り付けや陳列における工夫の仕方を論理的に解説。個人の感性に頼らない、論理的な説明に皆様も納得のご様子でした。
もう一つ、大切なことは、料理自体のもつ世界観は絶対に変えないことです。
映える料理がもてはやされる昨今ですが、それだけに囚われてしまい、奇抜な盛り付けをしてしまうと、元々のお店のファンであったお客様が離れてしまうケースがあります。
盛り付けはたしかに重要ですが、それはもともとの料理のもつ世界観、もといお店自体のコンセプトやそれに基づくメニューコンセプトから離れてしまっていては、本末転倒です。
お店において一貫性や統一感はとても大切。なぜなら軸となるコンセプトに共感してファンがつくからです。
レッスンでは、見映えのする盛り付けのポイントについては説明しましたが、ブランドの世界観を壊さず、また料理の世界観を壊さずいかに工夫するかについてのアイデアも共有いたしました。
2日間という限られた時間でしたので、かなり駆け足な内容ではありましたが、盛り付けの基本の考え方をご理解頂いた上でどのように実際の業務にいかせるのか、ポイントをかいつまんでご説明させていただき、受講された方にもご満足のいただけるレッスンとなりました。
Recipe of Lifeが主催するおいしい×かわいい盛り付け講座では、既存のカリキュラムをカスタマイズし、外食チェーン店、中食、食品メーカーさま向けに盛り付けレッスンを行っております。
レッスンの目的は「料理を美味しく魅せる」ことですが、Recipe of Life の盛り付けレッスンは、①盛り付けの被写体=料理や食材をいかに美味しく魅せるのか ということとともに、 ② 人間が視覚的に美味しくみえるロジック も解説しています。なぜ美味しく見えるのか?その理由がわからなければ、被写体自体をどんなにいじっても的が外れた盛り付けになってしまいます。
また、人間が視覚的に美味しく見えるロジックを理解することで、店頭ディスプレイにも応用いただけます。VMDの知識と実務経験もございますので、店頭ディスプレイにおける美味しく魅せる工夫も論理的に解説でき、そのまま社内マニュアルとして応用頂ける内容として好評です。
(盛り付けは感性だけでなく、ロジカルな学びであることが実感できるとおもいます。)
・販促用の写真撮影時の盛り付け
・店内提供用皿盛りの盛り付け
・店頭ディスプレイ向け盛り付け(個別プレート、デリカバット、その他おいしく魅せる演出法等)
・完成形の盛り付けを考慮した商品・メニュー開発のヒント
等、様々なニーズに対応しております。
ご興味ございましたら、是非お気軽にお問い合わせください。内容をヒアリングさせていただきカリキュラムをカスタマイズさせていただきます。
一般の方向けのカリキュラムをベースにカスタマイズも可能です。
LESSON