フードコンサルタント、フードスタイリストの河合真由子です。今年もあと2週間足らずで終わりですね。今年は例年の動きとはまた異なり、年末にかけて非常に慌ただしく、このままの勢いであっという間に新しい年を迎えそうです。久々にのんびり時間が取れた週末に、これまでのことを少しまとめたくて週末雑感をお届けします。
私事ですが、今月法人を設立いたしました。信頼してくださるクライアントさまの期待に答えるべく奮闘してきた結果、法人化し、より安定した質の高いサービスを提供できるようにという思いが形となった結果です。
実は起業は、20代の頃から目標としていたこと。20代のOLの頃に先行きの不安と抑圧的な環境に嫌気がさし、ちょうど当時、女性起業家ブームだったこともあり、起業という選択肢があることを知りました。ただ、その頃は日経WOMANで目にする華々しい女性起業家の皆さんにあこがれて、いつか起業できたらいいな♪とおもっていた程度です。今から考えると本当に考えが浅はかだったとおもいます。
ちょうどその頃、女性起業塾を主催されていた経沢香保子さんの著書「自分の会社をつくること」を手に取り、以来、人生のあらゆるステージにおいてこの本が私の中の支えになっていました。(余談ですが自分の・・・というフレーズが今のワタシにとっては若干違和感があるところです。)
今となってはこの本に書いてあることはすべて実践してきたので、すでに私の中ではお役目は終わっているのですが・・・名古屋→上海→東京と一緒に旅をしてきたこの本は、なかなか簡単に手放せない本になっています。(著者の経沢さんのVoicyは、仕事の合間によく聞いています。時を重ねても進化し続けるお姿は素敵だとおもいます!)
新しい名刺には新しく代表取締役の肩書もいれましたが、未だに見慣れません・・・・(笑)肩書は、結局、肩書にしか過ぎず、何を成したかが大事であるということを自分自身でよくわかっているせいかとおもいます。
これを書いている今も、いろいろやらなくてはならないことが山積みでして・・・クライアント様の顔がうっすら頭をよぎる日々ですので、今後も、目の前のクライアント様や社会にお役に立てるように、邁進していきたいとおもいます。
そして起業にあたり、本当にたくさんの応援コメントをいただきました。ありがとうございます。お一人お一人の顔や過去のエピソードなど思い起こしてはぐっとこみ上げるものがありますが、まずは仕事で全力で恩返ししていきます!
今週、Smart Kitichen Summit Japan が開催されました。同カンファレンスは2017年より「食&料理×テクノロジー」の未来をスコープするイベントとして開催。今年は初のオンライン開催ということで、毎年都合があわなかった私もついに参加することができました。
今年は、特に、社会インフラの急激な変化や価値観が多様化する中で食や料理がもつ本来の価値の重要性を再定義しつつ、実際に社会にどう実装していくのかを各企業の事例を交えて考えるということで、とてもとても有意義な内容でした。
特に、亀田製菓をはじめとする大手の企業が未来をしっかり見据えて取り組みをされている事例は本当に、身震いするほどしびれる内容。亀田製菓はお菓子(米菓)を製造する会社ではなくグローバルフードカンパニーを目指しているという言葉は、本当にしびれました。
昔話で恐縮ですが、戦後の日本において、例えば、一般家庭の主婦が普通にスーパーで牛肉を買える世の中になるようにと牛肉の流通に奮闘されたダイエーや、一般家庭でカレーが普通に食べられるようにと奮闘されたハウス食品など、人々の食生活を豊かにすることを目標に使命感をもって奮闘されてきた企業のお話を聞くと本当に、頭があがりません。
とてもシンプルなお話ですが、人間は実は自分のためにはそんなに頑張れず、誰か、他者のためにという思いがあるからこそ頑張れます。
起業したタイミングということもありますが、弊社でも、食の多様性を認めたくさんの食の選択肢が広がるようなアイデアやサービスを発信していきたいという思いがあります。(このあたりのお話はこちらでも少し触れています)そしてそんなサービスやアイデアで、ちょっとでも世の中がよくなるお手伝いができたらいいなともおもっています。
今、私達の子供世代が大人になったとき、本当に大変な世の中になるとも言われていますが、そんな子どもたちの未来も明るく照らすようなことをやっていきたいですね、