Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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週末雑感

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大人の学びの真骨頂とは?【週末雑感】

2度目のステイホームなGW


GWといえども、我が家はもっぱらステイホーム。お天気が不安定なこともあってむしろ家で楽しめることを探す日々。ちょうどGWにに入る前に、たまたま調べたいことがあり、過去に受講した辻調理師専門学校の通信教育の教材を見始めたら、止まらなくなり全24回ある講座をもう一度勉強し直すことに。

一通り勉強したはずのことも、当時のわたしには全く響かなかったのか、今あらためてみると、目からウロコの情報がわんさか。先生がおっしゃることの意味を咀嚼しつつ、エビデンスが不明な部分は、別の調理師専門学校の教科書をひっぱりだしたり、ときには関連する論文を取り寄せて熟読したり(国会図書館のデータベースにいつも助けられてます!)と、きちんと腹落ちするまでとことん調べて完全に自分自身のものにする。


こんなときぐらいしか、こんなに時間の制限なく学べる機会もないから、逆にありがたいな・・・とおもってます。

 

コンフォートゾーンを抜け出す。


忙しさにかまけて日頃の勉強や、スキルアップの時間が全くとれていなかったな・・・と反省。気づけば自分自身の成長もなんとなく止まっているような・・・そんなタイミングでした。写真もその一つで、ほぼ毎日、写真は撮ってはいるものの、ここのところお決まりのパターンにはまりがち。そして、もっとどうにかしたいと思いながらも、具体的に何もしてこなかったな・・・と反省。マンネリを打破するために、思い切ってフルサイズのミラーレスを購入しようとおもっていたけど、その前にいろいろやれることがあるな・・・と、自然光のライティングの仕方、カメラの調整、撮影後に撮ってだしではなく、色変換することとか、全然やれていなかったことをもう一度見直し。地味だけどとても重要。

大人になると、成長はすべて自己責任。正直、勉強しなくても、成長しなくても、誰にも咎められることはありませんよね。でも、昨日の自分を着実に塗り替えていくことで、自分自身への自信にもつながり、逆に自信に満ち溢れたひとは、世の中が放っておかないもの。


誰にも褒められなくても、着実に昨日の自分を越えていくことで満足度の高い人生が送れる。これが大人の学びの真骨頂なのでは?とおもいます。

自身が求めるホンモノに塗り替えていくこと


ウレタン塗装されている木のカトラリーをいくつかもっていましたが、木そのものの風合いが好きなのでそれらは全部手放しました。木のカトラリーは、耐久性を考えて塗装されていることは知っていますが、人工的なものが好きではなく、自身のトーンにあわないなと気づきました。

そういえばつい先日、ファッションブランドのアニエス・ベーが発刊しているカルチャー誌のTOPに「 I HATE FAST FASHON」というメッセージが掲載されていてかなりの衝撃を受けました。ただただ大量に生産し、消費されるだけのファッションにアンチテーゼを放ったわけですが、その裏側には、創業以来、一貫してメイドインフランスにこだわりともに作り上げてきたフランス国内の美しい洋服をつくる職人たちへのリスペクトと安定した品質で長く愛される商品をつくりつづけることへの誇りがあるように思います。(アニエス・ベーのカーディガンプレッションを長く愛用されている方は多いのでは?)


ファストファッションの是非はともかく、ものづくりにおいて、作る側が何を軸足としてものづくりをしているのか?そこをぶらさないことが一番大切です。そのストーリーに共感する人が増えれば自然と、長く愛されるブランドになるし、そこに共感できない人がいたとしてもそれはそれでその人が共感するところにいけばいいだけのお話。
ブランドとして一つ、ストーリーを作り上げることで、そこに共感する人たちと心地よいコミュニティができあがっていくのだとおもいます。

冒頭のお話に戻りますが、私は・・・といえば、できるだけ自然の風合いを大切に、自然の生態系に沿って生活をしたいとおもっています。ですので、基本的に日が昇る時間に起きて、日没後は活動しないと決めています。そういうこともあって、木のカトラリーには、便利さよりも木の風合いや、アンバランスさ、香りなど素材そのものを感じられる要素を必要としています。

曲げわっぱのお弁当箱でいえば、本来曲げわっぱのもつ抗菌効果は、塗装することでなくなってしまいます。塗装すれば、洗剤でもがんがん洗えて、かなり使いやすいのですが、そういった本来の効果を無視した加工は、本末転倒かなとおもいます。
もちろん、何がよくて何がだめなのかは、ご自身の価値観と照らし合わせて決めればいいだけのお話。
私は、自分の身近な環境を自分がおもうホンモノで塗り替えていきたいなとおもっただけです。

河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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