フードコンサルタント、フードスタイリストの河合真由子です。2020年も残りあとわずか。今年はこれまでの価値観を変えるような大きな出来事がおこり、そしてそれにともない私自身も大きく変化を遂げた年であったとおもいます。今年最後の週末雑感は、とてもパーソナルではありますが、世界情勢が大きく変化を遂げる中でレシピオブライフとして何をどうとらえ、どう行動してきたのかを少し振り返る時間にしたいとおもいます。
レシピオブライフとして念願であった盛り付け講座を今年、開講しました。
レッスンを開講した理由は、いくつかありますが、インスタグラムが台頭している昨今では、料理を見た目で判断する傾向が強くなり、せっかくのおいしい料理を見た目にもこだわることで料理の第一印象をよくしたいというのがきっかけとなります。また、毎日更新しているインスタグラムにもお皿の使い方や、食材の使い方など質問をいただくことも多く、きちんと学んでいただけるノウハウをお伝えしたいともおもっていました。
これまで私自身が、クライアントワークを通じて研磨してきた盛り付けのテクニックと、調理師専門学校等で学んだ料理の知識と実践を繰り返すなかで自身の中で絶対的にきれいにみえるであろう法則をみつけだし、誰でも簡単にきれいにみえる盛り付けができるカリキュラムを作成、まずはスタジオレッスンから開始しました。
人に教えることで私自身も改めて盛り付けについて考える時間、研磨する時間がとれ、クライアントワークにもよい影響となりました。
4月に緊急事態宣言が発令され、気軽に外出ができない状況下の中、レシピオブライフとしてできることは何か?と考えたときに、おうちにいても学べるコンテンツを提供したい!というおもいから、盛り付け講座オンラインコンテンツの制作をはじめました。
自粛期間前にカメラマンさんに動画の撮影方法を学んでいたため、4月頭〜5月頭までの自粛期間中に、自宅でコツコツと動画の撮影を開始。
これまで動画はやりたい、いつかやらなければ・・とおもっていたけれどもなかなか本格的に取り組むきっかけがなかったため、本当によい転機になったとおもいます。
私達がつくる動画は、あくまでコンテンツを通して学びたい人のためにカリキュラムの内容が伝わりやすい動画になっていることがポイントです。そのため、クオリティの高い広告などに用いる動画とはまた異なりますが、オンラインで学べる環境が提供できたことは、学べる生徒さんの幅も広がり、全国の生徒さんとつながるきっかけともなりました。
またレッスン動画のほかに、今年は自社のPR用動画を制作しました。動画の制作の目的はレシピオブライフのビジョンでもある「おいしいをもっと、心地よく」を感覚的に広く知っていただきたいからです。
私自身が日頃大切にしている、食材との向き合い方、器、テーブルリネンなどをふくめた食卓づくりのこだわり等をわかりやすく表現。そして、日頃どんな目線を大切にしてクライアントワークをおこなっているかまでを1つの動画の中に収めました。
難しい文章で長く語るよりも、動画で視覚的に表現したほうが印象に残り、また私達のテイストも知っていただくきっかけとなると思います。これまでクライアントワークとしてたくさんの動画の制作現場に携わってきましたが、あらためて動画で伝えることがいかに効果的であることがよくわかりました。またクライアントという立場で制作をお願いしたため、クライアント視点での動画制作のポイントというのも理解する機会となりました。
12月には法人を設立しました。全くのゼロからではなく、2012年から活動をはじめ、2014年に個人事業として創業し、8年間の活動があったため、目に見える変化といえば、呼称が変わっただけですが、気持ちの上では確かな変化があります。
独立をしてからこれまでの歩みについてはnoteのほうにも詳しく綴っていますが、独立当初はまずは「好きを仕事にする」「自分らしく働きたい」という目標のもと、あちこち壁にぶつかりながらやってきました。この仕事だけで食べていけるようになったのは、本当にここ数年のお話でそれまでは副業をしながらまずは料理の仕事で独立というのが目の前の目標でした。
それが、クライアントさまを勝たせるという目標に変わってからは、事業としての規模感もスキルも加速度的に成長しました。自然と周りからの見られ方というのも変わったことを如実に感じるように。
そして法人設立を意識するようになってからは、自分たちやクライアントさまだけでなく、社会に対してどのような付加価値が残せるのか?ということを強く意識するようになりました。特に、食を取り巻く社会問題は、普通に生活していたら気づかないだけで実は様々な問題が現時点であり、また将来的に危惧される問題も数多くあります。
事業を行うものとして、ただ単に自分たちの利益を追求するだけでなく、世の中に対してどんな価値を生み出せるのか、そしてそれらが社会にある問題に対してどんなアプローチができるのか、視座を高くし、未来をスコープすることが必要不可欠であると認識しています。
2021年のレシピオブライフも、引き続き、企業様のサービスや商品の強みを発掘し、ユーザー目線で食べたい、買いたいを伝えることをミッションに全力で走り続けます。目線は高く、目の前のクライアントさまや課題に全力で向き合っていきたいとおもいます。