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シズル感いっぱいのアイスを撮影するには
アイスクリームの撮影は「すぐに溶けてしまう」「形が決まらない」「しずる感が出ない」など、料理撮影の中でも難易度の高いジャンルです。
この記事では、広告撮影・商品撮影の現場で累計1000件以上の撮影に携わってきたフードスタイリストの実体験から、
など、明日からすぐに実践できるプロの方法をまとめました。
食品メーカーやスイーツ関連企業様の撮影にも役立つ内容です。ぜひ参考にしてください。
アイスクリームは温度変化に非常に敏感で、
という特徴があります。
だからこそ、前日の準備・撮影順(香盤)・現場の段取りの3つが仕上がりを大きく左右します。

ここまで仕込めば簡単には溶けない
アイス撮影は「前日仕込み」が命です。ここが甘いと、いくら技術があっても美しい状態を作ることができません。
家庭用冷凍庫は約−18℃。一方で、撮影現場で求められるのは「カチカチに固めて、撮影中も崩れない強度」です。
これを実現するのが、約−78℃前後のドライアイスです。
例えば、弊社では次のような手順で撮影用のアイスを準備しています。
ここまでしっかり仕込んでおくと、真夏であっても簡単には溶けません。
撮影当日は、香盤(こうばん:撮影順の一覧)に沿って動くのが基本です。
アイスは時間との勝負なので、
といった点を、事前にスタッフ全員で共有しておきます。
これは業界の鉄則です。
アイスを出してから、
といったプロセスを踏んでいると、その間にアイスが溶けてしまいます。
そのため、構図・小物・ライティングなど、アイス以外の要素がすべて決まってから、最後にアイスを出すのがベストです。
固めすぎたアイスは、必ずしも「おいしそう」に見えるとは限りません。
そこで有効なのが、ストローの息吹きテクニックです。
しずる感をつくりたいときには、次のようにして表面の溶け具合をコントロールします。
息の強さ・距離を調整することで、
といったニュアンスを出すことができます。
とてもアナログな方法ですが、「自然なアイスの溶け方」を再現するには、とても有効なテクニックです。
アイスクリームの魅力を最大限に引き出すためには、撮影カットのバリエーションも重要です。
同じ商品でも、見せ方次第で「贅沢感」「やさしさ」「爽快感」など、伝わる印象が大きく変わります。
アイスクリーム撮影を成功させるためのポイントをまとめると、次の5つです。
この5つを押さえるだけでも、アイスクリーム撮影のクオリティは大きく変わります。
冷菓・スイーツの撮影を予定している企業様は、ぜひ参考にしてみてください。
食品・スイーツ・冷菓関連の企業様向けに、下記のような撮影サポートを行っております。
冷菓・スイーツ商品の撮影でお困りの企業様へ。
「溶けない準備」「効率的な香盤づくり」「しずる感表現」など、
専門性の高い冷菓撮影についても、ぜひお気軽にご相談ください。
↓↓ 下記よりご相談いただけます。
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