フードコンサルタント、フードスタイリストの河合真由子です。
先週は、当方のPR用動画の撮影をおこないました。
昨今、動画のニーズは益々高まる傾向にありますが、いざ動画を撮影しようとおもった際に考えがまとまっていなくて、そこで流れがとまってしまうことはよくあることです。
そこで今日は、私達の先日の動画撮影をふまえたうえで、動画の撮影の前に準備しておきたいことをご紹介します。
一番最初に考えておきたいのは、その動画の目的は何?ということ。
昨今、企業においてもインスタグラムやyoutubeなどで動画配信をするケースがたくさんありますが、その中で大事にしたいのは、その動画の目的は何かということ。
売り上げにつなげるための商品紹介の動画なのか、ユーザーさんのための使い方指南なのか、それともユーザーさん向けにライフスタイル全般のお役に立つコンテンツを配信する動画なのか、はたまた、企業や経営者の世界観をお届けする動画なのか。
今回の私達の動画は、一番最後の企業や経営者の世界観をお届けする動画という立ち位置でした。
できればこの時点で、参考にしたい動画をいくつかピックアップしておくとその後の進め方がはやいです。
次に動画の配信場所について決めることです。なぜなら、動画の配信場所によって、画面サイズや動画の長さなどもかわってきます。
youtubeにチャンネルを設けて配信していきたいのか、instagramでIGTVとして配信していきたいのか、それによっても動画の撮り方はかわってきます。
今回、私達の動画はyoutubeにチャンネルを設けて配信することを目的としていましたので、撮影は横で、16 :9のアスペクト比で撮影し、1分半程度のコンパクトな長さにまとめることにしました。
動画全体の流れはストーリーボードと呼ばれる絵コンテにまとめていきます。
委託して製作をお願いする場合は、作成いただけることもありますが、どんなストーリーにしていきたいのか、またコンテンツとして、撮影した動画だけでなく、パワーポイントでつくった資料やせりふ、そして、テロップ、音楽などと組みあわせてどんな風にみせていくのかを予めつくっておきます。
全部がせりふでいっぱいですととてもうるさい感じの動画になりますし、テロップ一杯でもちょっと騒がしい感じの動画になりますが、それは動画の目的にもよります。
また、せりふをいれなくても絵で見せていくこともできますが、動画全体の目的にあわせて各コンテンツをバランスよく調整する必要がありますので、ここはプロにお任せしたほうがいいかもしれません。
ただ、参考となる動画や、動画の中のデザイン(テロップの文字フォントなど)は、こういうものがいいというものをいくつかピックアップしておくと、出来上がりイメージと齟齬が少なくてすみます。
ストーリーボード作成の時点で、しっかり意思表示をしておくことがよい動画撮影にもつながります。今回の場合は、時間がない中でしたが、つくっていただいたストーリーボードをさらにブラッシュアップさせて実際の撮影に望みました。
最後に、撮影の前に撮影の段取りも打ち合わせしておく必要があります。
自然光で撮影したいものは当然、陽があるうちに撮影する必要がありますし、料理などの事前準備が必要なものは、撮影の流れから逆算して準備しておく必要があります。
また、料理の工程を撮影する場合は、食材や料理の工程の撮影順に従い、調理を進めていく必要があります。
撮影する内容は全てストーリーボードを確認したうえで、調理を進めていい部分と、撮影を待たなければならない部分を明確にし、撮影する必要があります。
料理の撮影において、動画撮影にむき、不向きな道具があります。
例えば、ステンレスのお玉や、ボウルは、映り込みしやすいので、避けたほうが無難です。
また、ガラスの器など透明なものは、下にまな板などをおいて、中に食材がはいったときに見やすいように工夫をします。
道具については、ちょっとした汚れやしわが肉眼以上に目立ちやすいため、事前にロケハンをして道具をしっかりチェックすることをおすすめします。
料理動画の場合は、差し替えを何度もするケースがあるため、同じボウルや道具が複数揃っていると、都度洗って使いまわす必要もなく、スムーズに撮影がすすみます。