フードスタイリストの河合真由子です。
三連休初日に静岡、関東を直撃した台風19号。今回は、過去最大級の大型台風ということで、公共交通機関の計画運休に加え、スーパーや商業施設なども軒並みお休みという異例の事態に。
災害に備えて、台風前日には、飲料水や食糧を買い求める人で殺到し、スーパーの棚がからっぽになるという現象もおこりましたね。ただ、災害時には、長期保存できる市販の食糧以外でも、おうちにあるものである程度、食糧をつくりおきしておくこともできます。
そこで、今回は災害時につくりおきしておきたいメニューをご紹介します。
災害がくるとわかったらまずはご飯を炊く
災害がくるとわかったら、まずはご飯をとにかくたくさん炊いておきましょう。
そして、一食分づつラップに包みます。一部はおにぎりにして、すぐ食べられるように1個づつラップに包みます。(できるだけ日持ちするように梅干しやふりかけなどの日持ちする食材をいれます。ツナマヨなど、マヨネーズがはいったものや、いくらなどの生物はむきません。)
おにぎりは、いつでも手軽に食べられるとともに、災害時に、市販品ばかり食べていると気が滅入るということもあります。何か一つ、手作りのものがあるとやっぱりホッとします。
完全に火入れした常備菜をつくる
次にやっておきたいのが常備菜づくりです。できるだけ、日持ちするように、完全に火入れをし、かつ水分をできるだけ飛ばすのがポイントです。(煮汁が残る場合、とろみをつけて煮絡めるのも方法です。)味付けも、少々濃いめがおすすめですが、災害時には気持ちが動転してしまうことをかんがえるといつもの味付けのほうがいいかもしれません。
(停電時には、保冷ができないため、湿度や温度が高い時期は、都度状態を確認して食べてください。)
また、常備菜を作る際に、香りにも気を配ることをおすすめします。災害時には、どうしても気持ちが不安定になりがち。そこで、香りのいいハーブや薬味類をいれることで少しでも気持ちを落ち着けたり、気分転換にも役立ちます。(ハーブや薬味には、殺菌効果や、鎮静効果が期待されるものもあります。)
塩気のあるものと甘いもの両方準備
これは私自身の経験からくるものですが、味覚の中で人間はまず第一に甘みを求めます。災害時にはまず、甘いものと塩気のあるもの2つの味を準備しておきましょう。甘いものを食べて落ち着くときもあれば、過度な緊張状態で塩気のあるものを欲することもあります。味のバリエーションがあることで、味覚にも変化がつき、満たされた気持ちになります。
災害時に一番怖いのは、精神的なダメージです。前向きに物事を考えられる心があれば、事態が好転していくきっかけにもなります。市販品のストックとともに、時間的余裕があれば、自家製のつくりおきメニューを。手作りのものがあることで、いくらか気持ちがほっとしたり、落ち着くことができ、心の余裕もうまれるとおもいます。
予備知識的にぜひ、覚えておいてください。