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2019-11-09

フードスタイリングのコツ〜お皿の選び方

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
フードスタイリストという仕事の一つに、撮影の際の食器を選ぶという仕事があります。また、仕事のみならず、プライベートでも器を買うときにも、個人的に相談を受けることが多いのですが、今日は自宅でお皿を買い足すときの選びかたについてご紹介したいとおもいます。

お皿を一枚買い足すなら

個人的にも食器が大好きで、昔はよくお気に入りの作家さんの展示会や、アンティークのバイヤーさんが主催するマーケットでフランスのアンティークものなど、本当によく買いにいっていました。
今ではすっかりその熱が冷めてしまいましたが、自宅にある食器類をよくよくみてみると、不思議と使えるものと使えないものの2つのカテゴリーに分かれていることに気づきます。
個人的な「食器への愛」でかったものと、職業柄、「料理が映える、使い回しのきく器」の2つの視点で購入していたのがよくわかります。

そこから学んだこと。
お皿を一枚買い足すなら、マットな質感のもの、大きさは21cm前後のお皿が一番使えるということ。そして欲をいえば、色味はやや生成りがかった白で、シンプルな一色が一番使えます。
(真っ白は、ちょっと眩しすぎて気が張る感覚がします。)
質感というのは、もしかしたら皆さんあまり気にしていない感覚かもしれませんが、マットなものだと、和にも洋にもエスニックにも、振り幅がききます。
反対に、白磁のツヤツヤした質感は、和食だとちょっと冷たい印象になる傾向が強いです。柄が入った白磁の和食器は、逆に洋食につかうには難度が高くなります。

お皿を二枚買い足すなら


家族がいるおうちや、一人暮らしでもゲストのために食器を2枚づつ購入することもあるとおもいます。
そんなとき、おすすめしたいのが、同じお皿を色違いで買い足すことです。
同じお皿を色違いで購入することで、2人のときは、色違いでもお皿の形や質感などの全体のトーンは同じなのでテーブル全体として見た際に、ちゃんと統一感はあります。また、1人のときには、気分によって、どっちの色でもつかうことができ、まさに一石二鳥なのです。

これには、最近のフードスタイリングのトレンドにも一つ理由があります。
一昔前(バブルの頃)、まだ日本でテーブルコーディネートがはしりがけの時代には、お皿やナイフ、フォークなどが統一されたルールに従い、きちんと並んでいることがよしとされていました。なので、その時代は、お皿もナイフもフォークもテーブルナプキンもすべてお揃いのものがならんでいました。
そこから時代の流れとともに、フードスタイリングの世界にも、リアル感や、共感、心地よさなどが求められるようになり、また、多様性を認める社会の風潮もあり、お皿を色違いで並べたり、ナイフフォークを少し崩して並べるなど、より、リアルさや生活感を求められるようになった背景があります。
なんとなく、お皿やテーブルクロスをおいているわけではなく、フードスタイリングもその時代のニーズにあったスタイルを常に追求しているとおもうと、奥が深いですね。

お皿を一枚買い足すなら、おすすめの器

最後に、お皿を一枚買い足すなら、私がおすすめしたい食器メーカーをご紹介します。
一つ目はKINTOさん。
このブログでも何度かご紹介していますが、KINTOさんの器は、どんなライフスタイルにもフィットする、シンプルででも、凛とした存在感のある器が特徴のメーカーさんです。
オンラインショップでも購入できるのが便利ですね。今年、中目黒に日本初のショップをオープンされました。お店の内装も含めて、その世界観にいつも感銘を受けています。

もう一つは、VISION GLASS。インドの理化学用品メーカーでつくられているガラスコップは、シンプルなフォルムに心奪われるとともに、食洗機、電子レンジ、直火すべてOKというタフなところもおすすめしたいポイントです。
飲み物をいれるグラスとしてはもちろん、スパイス入れや、調味料をまぜるガラスボウルとして、はたまた、ちょっとしたゼリーなどを固める器として、さらには、焼き菓子を焼く際の型にもなっちゃいます。

奇抜なデザインや、模様は、一時、心奪われるものがありますが、毎日使うことを考えると、シンプルで、使う人によってさまざまな用途に耐えうる、ある意味タフな器のほうが実は長くつかえるとおもいます。
次の一皿を買う際に、是非参考にしてみてください。

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