Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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COLUMN / アトリエ日記

簡単おしゃれなスタイリングのお役立ちアイテム

人がその商品をみておいしそう!と感じる判断基準は視覚と言葉で決まるそうです。しかも、そのうち、視覚がかなりのウェイトを占めるとのこと。 これは、昨年うかがった「SIZZLEのデザイン」の出版記念講演でもうかがったお話ですがそれほどまでに食の世界においては、ビジュアルが伝える印象というのはとても大きいということがよくわかります。 今回は、そんなビジュアルで伝える際に絶対不可欠なスタイリングの定義と、簡単おしゃれなスタイリングにすぐに役立つお役立ちアイテムをご紹介します。    

スタイリングとは?

この仕事をしていると、名刺交換の際などにフードスタイリング、フードスタイリストって具体的にどのような仕事なのか聞かれることが多々あります。 ひとえにスタイリングといえども、洋服や、インテリア、そしてフードとそのジャンルは様々。わたしは、フードスタイリングをメインの仕事としていますのでここでいうスタイリングは、フードスタイリングに絞らせていただきますが、フードスタイリングといわれてもピンとこないのは当然。 具体的にフードスタイリングの仕事は大きく2つに分かれます。 1つはお皿のまわりのスタイリング。主に、食のシーンを演出するための、お皿や布(テーブルクロスやナプキンなど)、花や葉っぱなどの小物を上手にあわせて、伝えたいイメージづくりのお手伝いをします。 もう1つはお皿の中のスタイリング。これは、意外?かもしれませんが、お皿の中でどう盛り付けるか?を考える仕事。料理の盛り付け方は、食材の盛り方、そして、ハーブやスパイスなどの添え物を提案すること。そして、私の場合は、そもそものメニューの中にある食材についてもご提案させていただくことがあります。例えば、おなじジャガイモをつかうのでも、紫や、ピンクや黄色のジャガイモを提案させていただいたり、料理全体の色味が単一な場合は、玉ねぎを紫玉ねぎに変えるなどの提案をさせていただくこともあります。  

フードスタイリングのゴールは『おしゃれ』ではない

一年ほどまえに、外見力を磨くため、ファッションやメイク、ヘアスタイルといった個人の印象にかかわるイメージコンサルタントの方にアドバイスをいただいたことがあります。   イメージコンサルタントというと、これまたピンとこないかもしれませんが、例えば選挙の際に政治家の方が、選挙ポスター用に撮影する写真をイメージするとわかりやすいかとおもいます。どんな印象に自分をみせたいのか、はたまた、どんな政治家になりたいのかをイメージし、それにあったヘアメイク、ファッション、そして表情やポーズなどを決めていきます。 個人のイメージコンサルティングについても同様に、まずはどんなイメージにみせたいか、どんな自分になりたいかをイメージし、そしてそこから具体的に、個人の体型や皮膚の色にあわせてメイク、髪型、ファッション、ときには立ち居振る舞いなどで、最終的には、なりたい自分、みせたい自分のイメージになるようにもっていきます。 フードスタイリングにもこれと同様のことが当てはまると私は考えます。 まずはどんなイメージをつくりたいのか、どんな風に相手に印象を与えたいのか、それを具体的にテーマを掘り下げていきます。そしてそこから、具体的にそのテーマにそった器や、カトラリーなどを選んでいきます。また、フードスタイリングの場合は、配置場所も重要になってきます。写真の構図がおかしくならないように、バランスをみながら配置をしていきます。   前者のファッションのイメージコンサルティングも、フードスタイリングにも、共通していえることが、単におしゃれさを追求しているわけではないということ。魅せたいイメージを明確にして、最終的に相手に与える印象が魅せたいイメージとリンクしていることがゴールであり、全体のイメージが統一感があり、人であれば、その人に似合っていること、フードであれば、その状況にふさわしい統一感があり、バランスのとれたフードシーンがつくりあげられていることが、相対的にみて、おしゃれに感じるのだとおもいます。 とはいえ、わたし自身もまだまだ勉強中の身。諸先輩方の背中を見ながら、試行錯誤を重ねているのも事実ではあります・・・    

簡単おしゃれにみえるお役立ちアイテム

話をフードスタイリングに戻して、ここでは誰でも、すぐに魅せたいイメージのフードスタイリングができるようになる、お役立ちアイテムについてご紹介したいとおもいます。   雑誌やレシピ本などに掲載されている写真をみると、雰囲気がよさそうな木の板(天板といいます。)の上に直接食材や料理がのっているのをみかけることがあります。   普通のダイニングテーブルではない感じの板で、しかもところどころペンキのかすれがあったり、ダメージ(傷)があったりして、雰囲気があるのが特徴的。実は、これらの天板があれば、簡単に魅せたいイメージをつくりだすことができます。   ちょっとおいしそうな料理がつくれたときに、わざわざそれにあうテーブルクロスを引っ張り出してアイロンかけて・・・と準備するのはちょっと面倒。だからといって、いつものダイニングテーブルでは生活感丸出し・・・そんなときこそ、それにあうような雰囲気のある天板をもっていれば、とても簡単に、そしてちょっとかっこよく、今風の写真を撮ることができます。   天板は、ホームセンターなどで自分で板を購入してペンキを塗る方法もありますが、最近では市販もされているようです。魅せたいイメージにあわせて、天板を1枚もっておくと、何かと便利なのでおすすめです。 【おすすめのお店】 ※古材や、ペンキ類を購入したりしています。 GALLUP 中目黒ショールーム ※プロの料理カメラマンの意見のもとオリジナルで天板を作成されています。 photo design board            
河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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