フードスタイリストの河合真由子です。
今日から9月。まだまだ残暑が厳しい日々が続きますが、食卓の上では秋の味覚を先取りしたい気分です。
そんな秋の始まりにふさわしいお知らせです。
全国展開されているフラワーショップ「青山フラワーマーケット」さまで毎月発行されているリーフレット「Blooms」9月号でレシピとフードスタイリングをご紹介しております。
9月といえばまずは重陽の節句。日本ではあまり馴染みがないですが、中国から伝わった節句行事であり、邪気を払い、長寿を願って菊の花を飾ったり、菊の花びらを浮かべた酒を酌み交わしていたことから「菊の節句」との別名も。
そこで、「菊」をテーマに料理とお花をコラボさせた食卓をつくりました。
料理は、菊を乾燥させた「干し菊」を使い、秋の味覚、秋刀魚をつかった手まり寿司にアレンジ。
そう、「菊」って食べられるんです。東北地方(主に山形)では「もって菊」という食用菊が生産されています。10月〜2月のシーズン中は生の菊が流通していますが、そうでない時期は生の菊を乾燥させた「干し菊」で味わうことができます。
お花は、大ぶりな菊を中心に、色味は淡い色でまとめ、ランチタイムのゆったりとした心地よい時間を演出。
(フラワーアレンジは青山フラワーマーケット様によるものです。)
もう1つ、冒頭の写真にあるのが「お月見」をテーマにした食卓。
お家にいる時間が長い今、今年のお月見は手作りのお月見団子で月を愛でるのがおすすめ。
料理は和の行事を意識し、ほうじ茶を練り込んだお月見団子をご紹介。白玉粉でつくるので、スーパーにあるお手軽な材料でつくれます。月を意識し、栗の甘露煮を散りばめて、お月見気分を盛り上げます。
お花は、月の黄色をイメージした黄色のピンポンマムをアクセントに、お料理とも色と形でコラボ。
お花と料理、同じ食卓に並べるなら、何かしらモチーフをリンクさせるとしっくりきます。
インスタグラムでたまに#今週のお花 を投稿しているように、個人的にはいつも自宅に生花をかかさないようにしています。自粛期間中も、街のお花屋さんにいけないかわりに、デリバリーでお花を届けていただき、気持ちの上でも救われました。おうちに花があるだけで、気持ちが明るくなり、気分よく過ごすことができます。そして、食卓にもお花があれば、なんでもない普段ごはんもランクアップしてみえますね。
こちらの内容をまとめた記事が青山フラワーマーケットさまのサイト内でご紹介されております。
関係者の皆様、この度は大変お世話になりました。ありがとうございました。
(※写真はクライアント様の許可をとって掲載させていただいております。)