2018.1.23
アトリエ日記
働き方改革がもたらす新たな消費のニーズ【飲食店、カフェ】
安倍首相も提唱している『働き方改革』。時間や場所にとらわれない働き方や、収入を得るためのライスワーク以外に、個人のいきがい、やりがいを求めるいわゆるライフワークを別に持つ人が増えるなど、これからますます個人単位での働き方がフォーカスされる時代になっていくと予想されます。そんな時代の変化は、飲食店、カフェにとってはどんな新たな商機をもたらすのでしょうか?
働き方改革とは
従来の長時間労働による、体調やメンタルの不調や、過労死などの問題に加えて、『育児』や『介護』といったライフステージによる生活の変化により女性だけでなく、男性もこれまでの働き方を見直すきっかけとなるケースが増えています。企業にとっては、個人単位にたよらず、短時間で効率よく成果をだせる強いチームをつくることが指標とされ、また、時間や場所にとらわれない働き方を認める動きもあります。加えて、近年では副業を認める企業も珍しくなくなりました。。
ひとえに働き方改革といえども、個人が抱える状況は人それぞれ。
家庭の事情により働き方を見直さなければいけない人もいれば、自分自身のQOLの向上を求めて働き方を模索し始める人もいます。
いずれにせよ、ここ数年で、
企業に勤める会社員の働く時間が以前より短くなり、平均的な退社時間が早まっているのは事実です。
退社後の時間をどうすごす?
以前と比べて早く退社できるようになった分その後の時間をどう活用しているのでしょうか?
調べによれば、当初は、退社後に時間をもて余し、ただなんとなく街をふらふら歩く人もいたものの、最近では、『好きなスポーツで汗を流す』『将来のための資格取得のためのスクールに通う』『趣味の集まりに参加する』など、自分をよくするための活動に時間を費やす人が増えているそうです。
平日の夜は、どんなに早く帰れたとしても、さすがに毎日飲み歩いていてはお財布が持たないという事情もあるようです。
飲食店、カフェの利用時間の変化
働き方改革の影響か、会社員の退社時間が早まったことで従来は、平日の夜は仕事帰りに一杯飲む、といった午後19時以降の来店者層がメインであった飲食業界にも少なからず変化があるようです。
例えば、都心のオフィス街にあるオフィスビルからアクセスのいい地下にあるカフェ。
このカフェでは、
17時~19時の時間帯に会社帰りの会社員が集中するそうです。
理由は、会社と次の場所への移動に便利で駅へのアクセスもよく一息つくにはぴったりの落ち着く場所だから。
次の予定までの時間に、電源があったりWifiなどの設備が整っていれば隙間時間にちょっとした作業もはかどります。
退社時間が早まったことで、夜の習い事や、ライフワークに従事する人も増えてきています。
求めるのは気持ちを切り替える時間と場所
彼らが求めるのは会社後に、気持ちや頭を切り替えて一服できる時間。
コーヒーや甘いドリンクで一息つくだけの日もあれば、小腹を満たすために軽く食事する日もある。
いずれにせよ利用単位は1人~2人といった少人数での利用。
以前夕方18時過ぎに、銀座でモダンでおしゃれな和カフェにいったところ
私達以外すべて会社帰りのお一人様女性で、皆それぞれに読書などとともにお茶とスイーツを楽しんでいらして、皆自分の世界にはいっていた姿をみたときはちょっと衝撃的でした。(夜も軽く呑んで食事ができる場所なのですが、私達以外誰もアルコールを頼まない雰囲気で苦笑いでそのお店をでましたが。)
女性以外でも、業態によっては夕方の早い時間に一人でさらっとお店にはいってきて簡単な夕食を済ませかえっていく会社帰りの会社員もみかけます。
働き方改革の世の中の流れとともに、会社以外の役割を担う人たちが増えてきたことにより、
『退社後の時間の使い方』に新たな商機があるようです。
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