Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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飲食店経営

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カフェ業態の収支設計、売上を積み上げるためのメニューと客単価の考え方

カフェ業態の収支設計、売上を積み上げるためのメニューと客単価の考え方|Recipe of Life
カフェ業態の収支設計、売上を積み上げるためのメニューと客単価の考え方
本業で事業を展開してきた経営者が、新たにカフェ・飲食業態への参入を検討するケースが増えています。「自社の強みを活かした空間を作りたい」「遊休スペースを収益化したい」「ブランドの接点を増やしたい」。動機はさまざまですが、共通しているのは「事業として成立させたい」という明確な意図です。

しかし外食業態の収支構造は、他の事業と大きく異なります。席数・客単価・回転率・時間帯別売上・人件費——これらを正確に設計しないまま開業すると、「思ったより売上が立たない」「コストが読めない」という状況に陥ります。

カフェの収支構造を理解する

カフェの売上は、シンプルに言えば以下の式で決まります。

売上 = 席数 × 客単価 × 回転率 × 営業時間

この4つの変数をどう設計するかが、収支計画の出発点です。

席数

席数は物件の広さで決まりますが、多ければいいわけではありません。回転率を上げる設計か、滞在時間を長くして客単価を上げる設計かによって、最適な席数が変わります。

客単価

ドリンク1杯で終わる客単価700円の業態と、フード・デザートを組み合わせた客単価1,800円の業態では、同じ席数・回転率でも売上が2倍以上変わります。客単価は業態設計で大きくコントロールできます。

回転率

ゆっくり過ごせる空間設計と高回転率は、基本的に矛盾します。コンセプトとして「どちらを取るか」を先に決め、席の配置・動線・メニュー構成を設計することが重要です。

営業時間・時間帯別売上

ランチ・カフェタイム・ディナーの時間帯別に売上をどう積み上げるかを設計します。ランチだけで黒字にしようとする計画は、多くの場合成立しません。

外食未経験の経営者が見落としがちな落とし穴

外食経験がない経営者が最初に直面するのは、収支構造の「見えにくさ」です。

01 人件費の読みが甘い

飲食業の人件費は売上の30〜35%が目安です。「1〜2人でできる」という前提で計画すると、ピーク時の対応・仕込み・清掃まで含めた実際の人員コストが大幅に狂います。

02 カフェタイムの客単価が低すぎる

「ドリンク1杯でゆっくりしてほしい」というコンセプトは、顧客体験としては良くても収益構造としては成立しにくい。フードやスイーツを自然に追加注文してもらえる設計——メニュー構成・見せ方・スタッフの提案——が収益を支えます。

03 テイクアウト・物販を収益に組み込んでいない

イートインだけで収益を作ろうとすると、席数と回転率の制約が大きい。テイクアウト・焼き菓子等の物販など複合的な収益ラインを設計に組み込むことで、売上の天井が変わります。

04 「席数×客単価×回転率」の基本計算をしていない

「このエリアでこの雰囲気のカフェをやりたい」というイメージが先行し、数字の検証が後回しになるパターンです。物件を決める前に、想定席数・客単価・回転率・営業時間から損益分岐点を計算しておくことが必須です。

05 コンセプトなしにメニューを決める

「なんとなくカフェらしいメニュー」を並べた結果、誰に向けた店なのかが伝わらない。客単価が設計できない。季節メニューの方向性が定まらない。コンセプトが決まっていないメニュー設計は、収益にも直結しています。

売上を積み上げるメニュー設計の考え方

カフェの売上を積み上げるには、メニュー構成を「客単価を上げる設計」として捉える必要があります。

ドリンク+フード+デザートの組み合わせ率を設計する

全注文のうち、ドリンクだけの客・フードも頼む客・デザートまで頼む客の比率を想定し、その比率を上げるメニュー設計をします。「ドリンクと相性の良いフード」「デザートへの自然な流れ」を意図的に設計することで、客単価は上がります。

時間帯別にメニューの役割を変える

ランチは回転率重視のセットメニュー、カフェタイムは滞在時間を活かした単品・追加注文設計、夕方以降はアルコールや軽食での客単価アップ——時間帯ごとにメニューの役割を変えることで、トータルの売上が積み上がります。

季節メニューで来店動機を作る

固定メニューだけでは、リピート客の来店頻度が上がりにくい。「新しいものがある」という来店動機を季節ごとに作ることが、リピート率と客単価を同時に上げる設計です。

Recipe of Lifeのアプローチ

カフェ・飲食業態への参入支援において、最初に取り組むのは収支シミュレーションでもメニュー開発でもありません。「誰に・どんな体験を届けるか」というコンセプトの設計から始めます。

コンセプトが決まって初めて、客単価の目安・メニュー構成・席の設計・時間帯別の売上設計が「選べる」状態になります。開業前の段階から、月額伴走支援でメニュー・運営・QSCの最適化を継続的にサポートする体制も整えています。


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河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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