2019.4.27
COLUMN / アトリエ日記
広告の撮影で大切なこと【Recipe of Lifeでできること】
フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
私共は
広告をメインとする撮影の料理制作、スタイリングを行っております。
今日は、広告の撮影、料理制作、スタイリングにおいて私共が大切にしていることについてご紹介したいとおもいます。
企業の想いをビジュアルにのせて伝える
ポスター、メニュー、カタログなど媒体はさまざまですが、広告の撮影において
私共が大切にしていることは「企業の想いをビジュアルにのせて伝える」という
ことです。
写真一枚の世界で伝えたい情報や世界観をもとに、忠実に再現していくというのが
基本となると考えています。
撮影前のヒアリングと事前調査
撮影前には必ずお打ち合わせを行わせていただきます。お打ち合わせでは今回の撮影がどういった媒体につかわれるのか、またその媒体はどういったターゲット層にむけて発信されるものなのか、また、今回のご依頼のもととなる企画内容についても
丁寧にヒアリングさせていただきます。
また、ご依頼をふまえて、クライアントさまの求めるイメージを事前にご提出するご提案シート作成し、イメージの共有を図ります。
求められるイメージをさぐるために時間の許す限り事前調査も欠かせません。競合他社の動向などももちろんですが、共通するターゲット層をもつ異業種のブランドイメージを参考にするなどより正確に、かつ忠実に再現できるよう撮影前のすり合わせを大切にしております。
表現したいフードシーンに合わせたスタイリングと料理制作
イメージのすり合わせのあとは、具体的なスタイリングやメニュー(レシピ提案等も)おこしを行います。(案件によって順番が前後することもあります。)
全体のコンセプトのすり合わせができているので、個別のスタイリングやメニューがブレることがありません。
特に撮影用の器や小物の選定は、スタイリストの個性や好みが多少なりとも反映される場合が多いですが(もちろんそのテイストを気に入っていただきご指名いただくこともありますが。)私共では、クライアントが表現したいフードシーンとターゲット層にあわせて忠実に器や小物を選定しております。
(洋食のみならず、和食、中華、エスニック、子供向け、シニアごはん、ライフスタイル別など様々なテイストに対応しております。)
また、料理制作においては見た目を重視し、事前にいただいているメニュー内容に対しても必要に応じて食材の代替案などをご提示しております。
スピードをもってクオリティを追求
撮影当日までの入念な打ち合わせを経ているため、撮影当日はクライアントとの意思疎通がスムーズであり、スピーディーに撮影がすすみます。
案件やニーズにもよりますが、私共では、あくまで
スピードとクオリティを保った撮影を心がけております。
スピーディーさを重視するあまり、
器や小物の使い回し(頻度によりますが)、
魅せ方のワンパターン化、
撮影写真全体のバランスを顧みない
などの寄せ集め感のする撮影は行っておりません。
また、撮影時にも求められるイメージに基づき判断を行いますので
個人の感性や趣味に頼ることなく、
常に安定した統一感のあるクオリティをだすことができます。
1回の撮影にかかわる時間やコストを考えるとできるだけ効率よく作業をすすめるのが適切であるとはおもいますが、最終的な成果物に対しての効果測定を考慮した場合イメージにそったビジュアルイメージを忠実に、丁寧につくりあげていくほうが結果的には費用対効果も高く、またクライアントさまのブランドイメージもアップするのかとおもいます。