Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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アトリエ日記

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販促用レシピ開発で気をつけたいポイント【Recipe of Lifeでできること】

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。私どもでは、企業の広告、カタログ等販促物を専門とした食のシーンの提案をおこなっております。そのため、撮影時の料理制作、フードスタイリングとあわせて、レシピ開発も一緒におこなうことがあります。きょうは、そんなレシピ開発をテーマに、販促用レシピ開発を行う上で最初に考えておきたいポイントと効果的なレシピ開発の依頼のコツをご紹介したいとおもいます。

Recipe of Lifeでおこなうレシピ開発とは?

いわゆる専門領域をもったシェフや料理家さんとは異なり、自分のレシピを世の中に広めたいというよりは、企業の目指すゴールにそって、必要な食のシーンを企画・提案し、それに付随するレシピを提案しております。 ですのでどちらかというと、食ありき、レシピありきというよりは、企画全体を俯瞰して考え、そこから逆算して必要なレシピコンセプトを考え、具体的なレシピに落とし込みをしています。

レシピ開発をオーダーする前に考えておきたいポイント

実際にレシピ開発を依頼する前に考えておきたいこと。それは、そのレシピは誰のどんなライフスタイルに寄り添うものなのか。いわゆるペルソナの設計です。 例えば、「パンケーキ」というお題があったとしても、それが、30代のはたらく女子向けに提案するものなのか、小さいお子さんがいるママ向けに提案するものなのかによって、提案するレシピは異なってきます。 30代のはたらく女子向けに提案するとすれば、週末ブランチにご褒美スイーツとして手軽につくってたべるシーンをイメージし、一人暮らしのキッチンでも手軽にできるよう、オーブンや電動の泡立て器、型などをつかわないレシピが喜ばれるとおもいます。また、食材もできるだけ少なくし、料理へのハードル自体を下げることが重要かとおもいます。 また、小さいお子さんがいるママ向けなら、ワンボウルでつくれるもの、また、トッピングのフルーツなどはクッキー型で抜いてみるなど子供が喜ぶ要素や、子供でもお手伝いできる工程を盛り込むと、よりライフスタイルにフィットする、共感されるレシピになるのではないかとおもいます。  

自社のKPI、自社製品の魅力、伝えたい相手の趣味嗜好をうまく総合してどう魅せるか

最終的にはレシピをみて、 「わっ、これやってみたい!」 「意外な食材の組み合わせなのに簡単そう」 という驚きや発見があり、実際につくってみたいとおもい、企業の商品やブランドに興味をもってもらうこと がゴールだと考えています。 そのためには、まずは自社のKPIを確認していただき、 またレシピ開発をオーダーいただく時点で 自社製品の魅力について私達レシピ開発者にも存分に情報公開していただくことも大切です。 ご発注いただき、実制作を行うのは私共ですが、自社製品の魅力を一番理解されているのは当然企業様です。 私共単独でアイデア出しをおこなうよりも、一緒に伴走する形で作業をすすめたほうがよりよいアウトプットが できるのではないでしょうか? そして最後に、伝えたい相手の興味をそそる形でレシピを発信することで、効果的な販促レシピができあがると考えます。
河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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