Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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売れる料理撮影の法則

売れる料理撮影の法則

料理撮影を依頼して失敗する前に知っておくこと、フードスタイリストの選び方と発注のコツ

料理撮影を依頼して失敗する前に知っておくこと、フードスタイリストの選び方と発注のコツ
「フードスタイリストに頼みたい」と思ったとき、声をかけたら断られることはほとんどありません。フードスタイリストを名乗る人は多く、問い合わせをすれば基本的に誰でも受けてくれます。

だからこそ、問題が起きます。「依頼してみたら、思っていた仕上がりと全然違った」「撮影当日になって初めて不安になった」「お金をかけたのに使える写真が少なかった」——こうした声は珍しくありません。断らないことと、任せて大丈夫なこととは別の話です。

料理撮影は、やり直しが効きません。食材は一度調理したら戻せません。撮影時間は有限です。失敗してから気づいても、そのコストは取り戻せません。だからこそ、依頼前に見極める目を持つことが重要です。

① ポートフォリオの見方——きれいに並べているだけなら注意

フードスタイリストを探すとき、最初に見るのはポートフォリオです。しかし「きれいな写真が並んでいる」だけのポートフォリオには注意が必要です。

見るべきポイント

「その写真がどんな意図で撮影されたか」が伝わるかどうか。

どんなクライアントのどんな意向を受けてスタイリングをしたのか。SNS用なのかパッケージ用なのかバイヤー提案用なのか。ターゲットはどんな人で、どんな感情を喚起しようとしたのか——こうした説明や文脈が添えられているポートフォリオは、スタイリストが「目的から逆算して仕事をしている」証拠です。写真として美しいことと、クライアントの目的を達成する写真であることは別物です。美しさだけを追求したポートフォリオは、スタイリストの好みや技術を示しているかもしれませんが、「あなたの依頼に応えられるか」の証明にはなりません。

② 食のプロとしての提案力——打ち合わせで確認できること

依頼前の打ち合わせやメールのやり取りで、そのスタイリストが食のプロとして動いているかどうかが分かります。確認したいのは、クライアントのやりたいことに対して、食の専門知識に基づいた提案やアドバイスがあるかどうかです。

「今の時期はこの食材が手に入りにくいですが、同じ色味・食感で代替できる食材があります」という提案

メニュー撮影であれば「メニューには入っていませんが、見栄えのためにトッピングを足していいですか」という確認と提案

「このソースは時間が経つと分離するので撮影直前に仕上げた方がいいです」「この食材は乾燥しやすいので待機中の保管方法に気をつけてください」といった調理上の事前アドバイス

こういった動きは、料理と食材を深く知っているスタイリストにしかできません。スタイリングの技術だけを持っている人と、食そのものを知っている人の差が、打ち合わせの段階で見えてきます。

③ 撮影目的を理解しているか——ヒアリングと段取り提案がセットか

「SNS用の写真が欲しい」「ECサイトのメイン画像を撮りたい」「バイヤーへの提案資料に使う写真が必要」——撮影の目的によって、スタイリングも撮影の進め方もまったく異なります。

確認したいのは、目的についてのヒアリングと、それに合わせた撮影の段取り提案がセットでできているかどうかです。目的を聞いた上で、「SNS用であれば縦構図でこういう見せ方が効果的です」「バイヤー提案であれば使用シーンが伝わる構図を優先した方がいい」という具体的な提案がスタイリストから出てくるかどうか。

目的のヒアリングなしに段取りは組めません。段取りが組めなければ、当日の現場は行き当たりばったりになります。

④ カメラマンとの連携力——事前共有が積極的にされているか

フードスタイリストとカメラマンは別の職種です。両者の連携がうまくいっていない撮影現場は、時間のロスが大きく、成果物のクオリティも下がります。確認したいのは、業務範囲・道具類・アングル・撮影の進め方についての共有が、事前打ち合わせの段階で積極的にされているかどうかです。

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どこまでがスタイリストの役割で、どこからがカメラマンの役割かという業務範囲の確認

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スタイリングで使う道具・小物・背景素材の事前共有

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どういったアングルで撮るかの事前すり合わせ

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どの料理から撮るか・何カットずつ撮るか・修正はその場で確認するかといった撮影の進め方の段取り共有

⑤ 当日の不測の事態に対応できるか——経験と食の専門知識が問われる場面

撮影当日は、予定通りに進まないことがあります。発注していた食材の色味が想定より悪かった、料理の仕上がりが良くなかった、時間が押してカット数を減らさざるを得なくなった——こうした不測の事態は、どんなに準備をしていても起きます。

CORE INSIGHT

是が非でも撮影を成功させるために、手持ちのカードをどれだけ出せるかがスタイリストの真価です。

たとえば、クライアントが準備した商材の色味が想像以上に悪かったとき。「アングルをこう変えればカバーできます」「このトッピングを足せばリカバリーできます」「代わりにこの食材を使えばこういう見せ方ができます」——こうした代替案をその場で出せるかどうかは、経験と知識の両方がなければできません。

経験で確認すること

経験年数と過去事例の数で確認します。撮影件数が少ないスタイリストは、不測の事態に対する引き出しが少ない。「こういう場面でこう対応した」という経験の蓄積が、現場での判断力を作ります。ポートフォリオを見るとき、案件の数と多様性も合わせて確認することをお勧めします。

食の専門知識で確認すること

料理学校での学歴・管理栄養士などの資格は、食の体系的な知識を持っているかどうかの指標になります。また、撮影時の食材の扱い方を見ることでも分かります。

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色変を防ぐための処理をしているか

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食材の乾燥への対策が講じられているか

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撮影時に持参する食材への取り扱い方に気を配っているか

スタイリングの技術は見た目で判断しやすいですが、不測の事態への対応力は事前には見えにくい。だからこそ、依頼前に「経験年数・過去事例の数・食の専門知識のバックグラウンド」を確認することが、撮影を成功させるための最も確実な選択基準になります。

Recipe of Lifeのフードスタイリング・撮影支援

Recipe of Lifeでは、フードスタイリングと撮影ディレクションを以下の考え方で行っています。

撮影前の打ち合わせでは、クライアントの目的・使用媒体・ターゲット・予算を丁寧にヒアリングした上で、その目的を達成するためのスタイリングと撮影の段取りを提案します。食材・メニュー・調理についての専門知識をもとに、スタイリングの提案だけでなく、撮影に向けた調理上のアドバイスも行います。

「きれいな写真を撮ること」ではなく「その写真が目的を達成すること」を最優先に考えます。


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河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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