Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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食品コンサルティング

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バイヤーに採用される提案レシピの作り方、食品メーカーが知るべき業態別設計の考え方

バイヤーに採用される提案レシピの作り方、食品メーカーが知るべき業態別設計の考え方|Recipe of Life
バイヤーに採用される提案レシピの作り方、食品メーカーが知るべき業態別設計の考え方
「提案レシピを作った。でも採用されない」。

食品メーカーの営業担当者からよく聞く悩みです。レシピは用意した。写真も撮った。それでも商談が進まない理由は、提案レシピの品質ではなく、提案設計の問題であることがほとんどです。

提案レシピは「おいしいレシピを作ること」ではありません。バイヤーが採用を判断できる文脈を、タイミングよく届けることです。

採用される提案に必要な3つの設計

提案レシピを作る前に、整えなければならない設計が3つあります。

01 タイミングが適切か

バイヤーは常に「次の商戦」の準備をしています。CVSなら沖縄フェア・クリスマス・節分・春の行楽シーズン——これらの商戦は社内で数ヶ月前から企画が動いています。バイヤーが社内でプレゼンする前にアプローチできているかどうかが、採用可否を大きく左右します。

タイミングを外した提案は、内容がどれだけ良くても「今期は間に合わない」で終わります。逆に言えば、商戦サイクルを逆算して動けている営業担当者の提案は、内容が同程度であっても採用されやすい。

02 提案先のMDを理解しているか

MD(マーチャンダイジング)とは、提案先が「何を・誰に・どう売るか」という方針です。重点カテゴリー・価格帯・ターゲット層・今期の販売戦略——これを理解せずに提案しても、バイヤーの判断軸とずれた提案になります。

「おいしい商品です」という提案と、「御社が今期注力している〇〇カテゴリーに対して、このメニューで差別化できます」という提案では、バイヤーの反応がまったく異なります。MDを読んだ提案は、バイヤーにとって「自分たちのことを分かっている」という信頼感に繋がります。

03 自社商材を使うメリットが言語化できているか

競合商品でも同じメニューが作れる場合、差別化できていない提案は価格競争に引き込まれます。「この商品だからこそ、このメニューがこうなる」という唯一性を、業態の言語で伝えられているかどうかが採用を分けます。

業態別・提案レシピ設計の考え方

3つの設計が整ったら、業態ごとに提案レシピの設計方針を変えます。

外食チェーン

オペレーションの簡略化と再現性が最優先。「この商品を使えば工程が減る」「スキルに依存せず同じ味が出せる」という訴求が刺さります。レシピは工程数が少なく、調理時間が明確であることが重要です。

CVS(コンビニ)

商戦フェアとの連動が鍵。「今のトレンドにこのメニューで乗れる」という提案が有効です。容器の制約・製造ラインへの適合・賞味期限も設計に組み込む必要があります。季節感・話題性・見た目のインパクトも判断基準に入ります。

学校給食

減塩基準・アレルギー対応・大量調理への適合が必須条件。栄養基準との整合性を数字で示せる提案でなければ担当者の判断テーブルに乗りません。シンプルな工程と低コストも重視されます。

製パン

調理パン・サンドイッチ具材への応用展開が有効。「この素材でひと味違う調理パンが作れる」「他店との差別化ができる」という文脈が刺さります。出汁感・コク・風味の付加価値を具体的に示すことが重要です。

スイーツ・ホテル・旅館

意外性と上質感が判断基準。「この素材を使うことでデザートがワンランク上がる」「他にはない組み合わせができる」という提案が目新しさを求めるバイヤーの目を引きます。

提案レシピを「採用される形」にする工程

01

レシピ設計

業態のオペレーションに合った工程数・食材・調理時間でレシピを設計します。「おいしいレシピ」ではなく「その業態で使えるレシピ」が基準です。

02

試作・調整

実際に作ってみて、工程の再現性・原価の現実性・仕上がりの安定性を確認します。見た目がきれいでも原価率が合わないレシピは採用されません。

03

撮影・スタイリング

バイヤーが「これを採用したい」と思える写真を撮ります。単に料理を撮るのではなく、業態の文脈に合ったビジュアルで届けることが重要です。

04

提案資料化

レシピ・写真・原価試算・使用場面のイメージをまとめた提案資料を作成します。バイヤーが社内でそのまま使えるフォーマットにすることで、採用のスピードが上がります。

よくある失敗パターン

工程が複雑すぎる——見た目はきれいでも、現場のオペレーションでは再現できないレシピは採用されません。

原価が現実的でない——食材原価・調理コスト・廃棄ロスを含めた原価試算が提案に含まれていないと、バイヤーは採用後のコスト計算ができません。

業態の制約を無視している——CVSの容器サイズ・給食の減塩基準・チェーンのセントラルキッチン制約を無視したレシピは「絵にかいた餅」で終わります。

写真と実物がかけ離れている——撮影でごまかしたビジュアルは、試食時に「思っていたのと違う」という印象を与えます。実際に作れる形に忠実な撮影が信頼を生みます。

Recipe of Lifeがやっていること

外食コンサルタントとして現場に関わり続けながら、食品メーカーの提案支援も行っているため、バイヤーが今何を求めているかをリアルタイムで把握しています。

提案レシピの設計・試作・撮影・提案資料の骨子作成まで一気通貫で対応できるため、商談サイクルに間に合う形でアウトプットを届けられます。「作って終わり」ではなく、採用されることを起点に逆算して設計することが、私たちの仕事の出発点です。


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河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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