Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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COLUMN / アトリエ日記

広告の撮影とフードスタイリストとしての役目とは?

2019年ものこりあと数時間となりました。 今年は改元があり、新しい時代の節目となるような出来事を経験された方も多いのではないでしょうか? すでに本年の業務は終了しておりますが、年末にバタバタといただいた制作物をみながら勝手に今年の広告撮影について振り返ってみたいなとおもいます。  

おいしさの理由と、どう食べる?

今年の前半は生活クラブさまのカタログの企画〜レシピ開発、撮影ディレクションを担当しておりました。 会員のかたはお気づきになられているとおもいますが、今年の3月〜カタログもWEBも大幅にかわりました。単なるおしゃれになったではなく、おいしさの理由とそこからどう食べる?を提案する内容に刷新。 実店舗での販売よりもカタログやWEBでの通販がメインの場合、その中でおいしさの理由や、おすすめする理由を わかりやすく伝える必要があります。 興味をもってまずはお試しに買ってみようという行動につながるかが重要。 そのためには、おいしさの理由を丁寧に伝える必要があります。端的にはなんでいいの?につながる答えがわかりやすく書いてること。そして、そこから、その商品があることで、どんな食生活が待っているのか、その先をイメージさせるようなレシピやビジュアルが必要になります。 加えて、個人的にはそこに食べるたのしみにつながる何かがあることが重要と考えます。 それは意外な発想のレシピなのか、人にちょっと自慢したくなるような豆知識なのか、はたまた家族をあっと喜ばせるようなかわいい盛付けなのか・・・人の心をうごかすのは、ちょっとしたアイデアや仕掛けなのだとおもいます。

企業と生活者の橋渡しをするフードスタイリストのしごと

もう一つニチレイフーズから発行されているウェルネス生活というヘルシー食品・健康管理食品のカタログの企画ページの企画とフードスタイリングを担当させていただきました。 企画ページは新たに設けられるページということで、ウェルネス生活というのは具体的にどういう生活を指すのか?というところからの掘り下げから企画ページの方向性を模索し、ご提案させていただきました。 近年、シニアごはんというタイトルで高齢者向けのレシピ本が多く刊行されていることからもわかるように、高齢者向けの食品市場は堅実に成長を遂げており、2023年には1350億円規模になるとも予想されております。そんな中で、フードスタイリストとしてできるのは、「企業と生活者の橋渡しをすること」ではないかとおもいます。 つまり、商品の良さや強みを生活者目線で発掘し、それをレシピやビジュアルでお届けすること。 このカタログでも、食べることに制約があっても、食べるたのしみや選択肢があること、また単なるカタログではなく読み物としてとっておきたくなるような内容になるようお手伝いをさせていただきました。 2019年にお手伝いした広告の撮影は他にもたくさんありますが、どれも企業側の想いを丁寧にヒアリングさせていただき、それをキーワードに変換し、具体的なレシピなどの食べ方の提案や、ビジュアルイメージとしてお伝えしてまいりました。 誰よりも私自身がその企業や商品のファンになり、それを誰にどう伝えるか?を生活者目線で模索しながら、2020年も引き続き広告の撮影をおこなっていきたいとおもいます。      
河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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