Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

MailMagazine CONTACT
MENU
CLOSE

アトリエ日記

アトリエ日記 / 未分類

テイクアウト用包材の選び方

フードスタイリスト、フードコンサルタントの河合真由子です。
コロナ禍以後、テイクアウトやデリバリーなど新たな方向性を模索されている飲食店さまも多いと思います。そこできょうはテイクアウトやデリバリーに必須のテイクアウト用の包材の選び方のポイントについてご紹介をしたいとおもいます。


飲食店のテイクアウト用の包材選びのポイント

前提として飲食店で提供するメニューをテイクアウトする場合(または別メニューですが、できたてを持ち帰る場合)ですが、まずは容量をチェックすること。そして、そのメニューをどのような温度で持ち帰り、食べる必要があるかということを考える必要があります。

例えば、カレーを持ち帰った際に、近くのオフィスですぐ食べるものなのか、それとも家に持ち帰って温めなおして食べるものなのかということです。
近くのオフィスですぐ食べるものであれば、保温性がある包材という選択肢もあります。持ち帰って温めなおすことを考えるなら電子レンジ対応の容器が必要となります。
また、温度でいえば、同じ容器に温かいものと冷たいものが混在しないように配慮が必要です。(冷たいものを保冷剤などで冷やしながら運ぶ、または温かいものを温かいまま運ぶのいずれかが望ましいです。)

テイクアウト、デリバリー専門店の場合の包材

実店舗がなく、テイクアウト、デリバリー専門店の場合、商品=持ち帰りのお弁当ですので、包材のデザインにもこだわりが必要です。
飲食店のテイクアウトの場合は、すでにお店が認知されており、その一部としてのテイクアウトであれば包材の見た目はさほど気になりませんが、テイクアウト、デリバリー専門店の場合は、ブランドイメージに沿った包材をしっかりつくられたほうが印象に残ります。
また、特に女性は、見た目を気にすることから、大きな包みのお弁当箱には少し抵抗があります。持ち帰る見た目までしっかり配慮してできるだけコンパクトにまとめる、コンパクトにまとめられなくても、オリジナルのパッケージで見た目を美しくするなどの工夫が必要です。
包材の中身についても、テイクアウトやデリバリーの場合、どうしても中身が汚くなりがちです。しっかり仕切りのあるタイプにする、ごはんとおかず、サラダは分けるなどの工夫があると、写真のイメージから大きく乖離することなく、比較的見た目が美しいまま食べていただくことができるとおもいます。


包材を選ぶときの基礎知識

特にお弁当やカレーなどのプラスティック製のパッケージは、外嵌合タイプ(包材の外側で蓋をはめるもの)ですと蓋がゆるみやすく、汁漏れの原因にもなります。カレーやシチューなど汁物は、密封性の高い、内嵌合タイプのパッケージを選ぶと汁もれの心配もなくなります。
(外嵌合、内嵌合についてはこちらのサイトにわかりやすく図式で解説がありました。)

また、お弁当の包材ですと有名なところでいえばアクタ、エフピコがあげられますが、この2社のカタログだけをみてもその数は膨大であり、正直選びきれません。
パッケージを選ぶ際に、どんなイメージのものが必要なのか、他店の事例を参考に、具体的にみためのイメージを想定しながら選ぶと早いとおもいます。


河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
盛り付けレッスン 盛り付けレッスン