Recipe of Life | フードスタイリスト、フードコーディネーター河合真由子 東京

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売れる料理撮影の法則

売れる料理撮影の法則

伝えたいメッセージにあわせてカメラアングルを使い分けよう

株式会社レシピオブライフ代表取締役、フードスタイリストの河合真由子です。 弊社は、「商品、サービスの強みを発掘し、ユーザー目線で食べたい、買いたいを伝える」ことをモットーに 新規事業立ち上げのお手伝いや、販促支援を行っております。 その中でも、売れるフードビジュアルづくりにおいては、個人事業主時代から含めますと、かれこれ10年のキャリアをもっています。 「売れるフードビジュアルの法則」では、企業の広報や営業企画など販促に関わる方に対し、発注者目線で知っておきたい写真や盛り付け、またスタイリングの知識についてまとめています。

普段何気なく目にしているインスタグラムなどのSNSや広告の写真。でも、カメラアングルによってそれぞれ伝わる印象が違うことを知っていますか?カメラアングルごとの見え方の特徴を知って、伝えたいイメージにあわせ、上手に使い分けられるようになりましょう!
 
 

真俯瞰と斜俯瞰

写真のアングルは大きくわけて2つあります。
1つ目は真俯瞰とよばれるアングル。
料理やテーブル全体を真上から撮影することをいいます。
もう1つは斜俯瞰とよばれるアングル。
こちらは、斜め上から撮影することをいいます。料理雑誌に掲載されている写真はこちらのアングルであることが多いです。
 
 

真俯瞰の撮影で伝わるのはこんなイメージ

 
料理を真俯瞰で撮影する場合は、こんなシチュエーションのときが多いです。
・食卓をみんなで囲むシーン
・料理だけでなく食卓の雰囲気を感じてもらいたいとき
 
真上から撮影することで料理の情報はもちろんですが食卓全体の雰囲気を全体像として把握することができます。
結果として、料理写真として、どんな食材をつかっているのか、どんな調理法なのか、盛り付け方は?など料理全体の情報及び雰囲気を全体像としてつかむことができ、かつ、ヒキの写真であれば、その料理だけでなく、他の料理や飲み物とのペアリング、はたまたその料理があるテーブルの雰囲気など、食卓(ときには食卓以外のシチュエーションも)全体の雰囲気をシチュエーションとしてイメージしやすくなります。
料理自体のおいしさにフォーカスというよりは、料理のあるシチュエーションを感じていただき、感覚的にいいな!とおもってもらいたいときには有効なアングルになります。

 

斜俯瞰の撮影で伝わるのはこんなイメージ


 
対して、斜俯瞰で撮影する場合は、こんなシチュエーションのときが多いです。
・シズル感のある写真をとりたいとき
・料理の一番おいしいところ(売りのポイント)を切り取って端的に伝えたいとき
 
斜俯瞰から撮影することで、強弱、濃淡などリズムがついたビジュアルを作ることが可能に。食材の新鮮さ、料理の出来たて感など臨場感があり、迫力のある写真を取ることもできます。特に、私達が普段食事をとる際に、料理をみる目線に近いこともあり、料理自体のおいしさにフォーカスしやすく、端的に料理をおいしく魅せたいときには有効なカメラアングルです。

 
どちらが正解ではなく、両方のアングルの特徴を知り、伝えたいイメージにあわせて両方をうまく使い分けることで、伝えたいメッセージにあわせて効果的なフードビジュアルをつくることが可能になります。
 
 
 
 
河合 真由子
Mayuko Kawai
フードスタイリスト / フードコンサルタント
岐阜県出身
大学卒業後、流通業界に就職。販促企画、VMDなどを経験。その後、海外で飲食店の出店支援やカフェの立ち上げに携わる。帰国後、フードコーディネーター養成スクールを経て独立。雑誌、CM、広告のスタイリング、フードコーディネート、飲食店へのメニュー提供、飲食コンサルティングを行う。
めざましTVのお仕事がきっかけで朝型のライフスタイルにめざめ、朝ごはんメニューの提案と朝の時間をもっとたのしみたい女子の朝活コミュニティ「とっておきの朝食会」を主催。
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